青木征洋/Godspeedによる、ギタリストのためのオーディオ・インターフェースのレビュー。このページではYAMAHAのURX22Cを紹介!
解説&試奏=青木征洋/Godspeed 撮影=星野俊
*本記事は、ギター・マガジ2025年11月号に掲載した「来たれ宅録入門者! ギタリストのためのオーディオ・インターフェース・マニュアル」の一部を抜粋し、再構成したものです。
Yamaha
URX22C
DRMのほか配信目的でも高い評価を得る
多機能多用途の定番モデル


AOKI’s IMPRESSION

何をしたいかまだ定まっていない人にオススメできるモデルですね。
1984年にドイツで設立され、2005年にYamahaの傘下に入ったSteinberg。Steinbergといえばなんと言ってもCubaseやNuendoといったDAWが有名でしょう。また今となっては広くスタンダードとなったVST(Virtual Studio Technology)という規格を作ったのもSteinbergです。同社から発売されていた、宅録やDTMを始めるうえで高い信頼を得ているUR-Cシリーズが生産完了し、新たにYamahaからURX-Cシリーズがリリースされました。
今回紹介するのは、エントリー向けオーディオ・インターフェースのURX22C。従来どおりCubase AIやCubasis LEが付属します。
USB-C端子でUSB3.1 Gen 1で通信を行ないバス・パワーで駆動するほか、別途micro USB Type-B端子からDCパワーで駆動させることもできます。つまり、モバイルバッテリーでも動かせます。
このクラスのオーディオ・インターフェースとしては珍しくオンボードのDSPが搭載されており、モニターする音にリバーブやディレイ、アンプ・シミュレーターといったエフェクトをロー・レイテンシーでかけることができます。アコギやボーカルの録音中にレイテンシーを気にせずコンプやリバーブをかけられたりと、非常に便利です。ループバックの制御や配信用のミックス・バランス調整もPC上のユーティリティ・ソフト上でできます。
D-PREマイク・プリアンプの音は比較的ダーティー寄りですが、ゲインが足りないということはなく、MIDI入出力やオン・ボードのDSPエフェクトまで入っていることを考えるとむしろお値打ち感があります。
“何をしたいかはまだ定まっていないけど、だからこそ多機能のオーディオ・インターフェースが欲しい!”という方にはオススメできるモデルですね。

Yamaha
URX22C
【スペック】
●アナログ入力:マイク/ライン入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)、マイク/ライン/楽器(Hi-Z)入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)
●アナログ出力:ライン出力×2(TRSフォーン)
●MIDI入出力:1イン/1アウト
●ヘッドフォン出力:ステレオ・フォーン
●接続: USB-C
●ビット/サンプリング・レート:最大32ビット/192kHz
●付属品:USB-C to USB-Aケーブル
●外形寸法:159(W)×47(H)×159(D)mm
●重量:1,000g
【動作環境】
●Mac:Mac OS 10.13以降
●Windows:Windows 10以降
●Smartphone:iOS 10以降、iPad OS 13以降
【付属DAW/プラグイン】
●DAW:Cubase AI、Cubasis LE
●プラグイン: Basic FX Suite(Sweet Spot Morphing Channel Strip/チャンネル・ストリップ、REV-X/デジタル・リバーブ、Guitar Amp Classics/アンプ・シミュレーター)
【価格】
28,600円(税込)
【問い合わせ】
ヤマハ・プロオーディオ・インフォメーションセンター https://jp.yamaha.com/support/contacts/av_pa/proaudio_notes/index.html
(価格)
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