第25回:プレキシって何?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第25回:プレキシって何?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第25回:プレキシって何?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第25回:プレキシって何?

プレキシ(Plexi)とは、特定の時期のビンテージ・マーシャル・アンプのことを指す呼び名で、”Plexi”という名前のモデルがあるわけではありません。

Marshall / 1959MS
Marshall / 1959MS

具体的には1965〜1969年頃のJTM45/100、JTM100、Super Lead、Super Bassあたりのことを指します。この頃のマーシャル・アンプはフロント面に光沢のあるプレキシ・グラス(アクリル板)が使用されていたのですが、それ以降は金属プレートに変わってしまったため、プレキシ・グラスのプレートが付いているアンプのことを“プレキシ”と呼ぶようになりました。

古いロックの名盤で聴けるような味のあるディストーション・サウンドが特徴で、どの機種からもその年代独特の良さが感じられるため、世界的にファンの多いアンプになります。

古いマーシャル・アンプにはマスター・ボリュームがないので、歪ませるためにはある程度の音量までボリュームを上げる必要があります。今はプラグインやハードウェアでプレキシ期のサウンドを再現している製品もいくつか出ており、プレキシを”録音した音”については、かなり高い再現度で再現が可能です。

ただ、本物を鳴らした時の空気の振動が伝わってくる感じはオリジナルでしか経験できないので、もし見かける機会、実際に音を聴ける機会があれば、ぜひ自分の耳で聴いていただければと思います!

Marshall / 1959 Pedal
Marshall / 1959 Pedal
Plexi Style Pedal

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。