ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio) イラスト=OKMT
第26回:ファズとワウの接続順について
こちらもよく質問をいただく内容になります。“ビンテージ・ファズはギターの直後につなぐ必要がある”、“ビンテージのワウもギターの直後につなぐ必要がある”、“じゃあ両方つなぐ時はどっちを先にすればいいんだ!?”という問題ですね。
ビンテージ・ファズは、楽器の直後に接続することによってハイ・インピーダンスの信号が入力され本来のサウンドが出せます。バッファーやほかのエフェクターのあとにつなぐと、“なんだか本来の音がしない”という問題が発生します。一部のワウも似たような感じで、ほかのエフェクターのあとだとワウのかかりが甘くなるという問題が発生するものがあります。
これを解決する方法ですが、まず直列でつなぐ場合はどちらのパターンも試してみて、自分が納得できる順番にするしかないです。人によってはワウが先という方もいらっしゃいますし、逆の場合もあります。若干の妥協は必要になりますね。
“それでも妥協はできない!”といった方、またはファズとワウを同時に使う場面が少ないという方の場合は、バッファー非搭載のループ・ボックスなどを使用し、シグナル・ルーティングを制御することによって解決できます。
例えばLimetone AudioのLimetoneBASEを使って、Loop 1にワウ、Loop 2にファズを接続します。Loop 1のみをオンにすると、ギターの直後にワウがかかり、Loop 2のみをオンにするとギターの直後にファズがかかります。両方同時に使う時は両ループをオンにすればOKです。
最近はバッファーのうしろに接続しても音の変化が少ないファズが発売されていますので、そういった候補も検討しつつ、接続順やそれによる音の変化を実際に検証しながらボードの構成を決めるのがいいと思います。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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