第36回:フルテンって何ですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第36回:フルテンって何ですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第36回:フルテンって何ですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第36回:フルテンって何ですか?

フルテンとは、“ツマミを最大(フル)の10(テン)まで上げる”ことを指し、アンプやエフェクターのツマミをMAXに設定することを意味します。

なぜこのようなことをするようになったかというと、昔のギター・アンプは小さい音量では歪みにくく、ボリュームを10まで上げることによってアンプ独特のドライブが生まれ、迫力のある音を出すというセッティング方法がありました(当然、爆音です)。

現在ではボリュームを最大まで上げなくても柔軟な音作りができるアンプが多く、ツマミを最大まで上げる“フルテン”という言葉のみが残りました。ボリュームだけではなく、イコライザーやゲインのツマミに対して使うこともあります。真面目な音作りというよりは、“とりあえずいっとけ!”的なノリの設定で使うことが多いです。

余談ですが、僕が大学の軽音学部に入っていた頃、練習が終わったら部室のアンプのツマミをすべて0にしておくという決まりがありました。ある日、校内でのライブが終わったあとに、何を思ったか無意識のうちに全部10にしてステージを降りたことがあり、あとから後輩に“あれって何か意味があったんですか!?”と言われて恥ずかしかった思い出があります。みなさん、無意識フルテンにはご注意下さい……。

ボリュームをフルテンにしている様子
ボリュームをフルテンにしている様子

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。