ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第51回:キャビネット・シミュレーターって何?
キャビネット・シミュレーターとは、アンプ・キャビネット(スピーカー)をシミュレートした機材のことで、製品によっては“パワー・アンプ+キャビネット+マイク”のシミュレート機能を搭載しているものもあります。
アンプ・シミュレーターを使えば、実機のアンプがなくても“アンプで鳴らした音”を出すことが可能で、基本的にはスピーカー・シミュレーターもアンプ・シミュレーター内に含まれています。
ではなぜキャビネット・シミュレーターが単独で存在するのかというと、実機のプリアンプと組み合わせるため、アンプ・シミュレーターの音作りのバリエーションを増やすためです。例えば、実機あるいはマルチ・エフェクターでプリアンプまでの音作りが完成している場合、あとはパワー・アンプ以降がシミュレートできればいいので、このような場合にキャビネット・シミュレーターが重宝します。
また、アンプ・シミュレーターにはキャビネット・シミュレーターをオフにできるモデルがあり、その場合は別のキャビネット・シミュレーターと接続することで音作りのバリエーションを増やすことができます。マルチ・エフェクターの中にもプリアンプ選択とキャビネット選択が別々にわかれているモデルがあり、“キャビネット選択=キャビネット・シミュレーター”ということになります。
余談ですが、キャビネット・シミュレーターのことを略して“キャビシュミ”と呼ぶ方がいらっしゃいますが、正しくは“キャビシミュ”です。ちょっと言いづらいです。
著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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