ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第56回:スイッチャーを使うメリット
ここではプログラマブル・スイッチャーを使うメリットについてご説明します。
みなさん、スイッチャーを導入すると何が一番ありがたいですか? おそらく、“複数のエフェクターを同時に切り替えられるところ”と答える方が大半だと思いますし、それは間違っていないのですが、僕的に一番ありがたいなと思うのは“音質劣化の抑止”です。
エフェクターに優秀なバッファーが搭載されていても、トゥルー・パイバスだったとしても、直列でたくさんつなげていくと、どうしても音質が劣化します。ですがスイッチャーを導入すると、必要な時以外は信号がそのエフェクターを経由しなくなるので、実は音質改善(音質劣化防止)にかなり役立っているんですよね。
もちろん冒頭に触れたとおり、“どのエフェクターをオンにして、どのエフェクターをオフにするのか”を一括で制御できるので、ワン・アクションで各エフェクターを切り替えられるのも魅力です。
MIDI機能を搭載しているスイッチャーであれば、ループの中に入っていないMIDI機器であってもオン/オフをリモート制御できたり、音色を自動で切り替えたりすることができるので、ワン・アクションで本当に何でもできてしまいます!
あとは、ボードのあちこちに足を伸ばさなくてもいい、というのも魅力ですね。通常、ボードの奥に設置したエフェクターを切り替える時は足を伸ばさないといけないですが、スイッチャーを使えば手前のスイッチを踏むだけで切り替えられるので、とても楽ですし、安心します。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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