第59回:歪みエフェクターじゃないのに音が歪んでしまいます。どうしたらいいですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第59回:歪みエフェクターじゃないのに音が歪んでしまいます。どうしたらいいですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第59回:歪みエフェクターじゃないのに音が歪んでしまいます。どうしたらいいですか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第59回:歪みエフェクターじゃないのに音が歪んでしまいます。どうしたらいいですか?

歪みエフェクターではないのに音が歪んでしまう……それはきっと、“歪んでいる”のではなく“割れている”のだと思います。

歪みは意図的を音をクリッピングさせて(設定した天井の中で音を増幅させて)、音の波形を変形させることによって歪みサウンドを作り出します。それに対して音割れは、そのような設定されたピークにぶち当たっているのではなく、単純に許容している以上の音量になってしまい、聴いていて気持ちいいとは到底思えないような音になってしまいます。また、強く弾いた時にのみ発生し、弱く弾いた時は問題ないはずです。

これを解消するには、音割れが発生してしまっている該当機器の手前の機器の出力音量を下げる、という形で対応します。

よくあるのは、練習用ミニ・アンプをクリーンにしたいのにどうしても割れるというパターンですね。その場合はエフェクター側のマスター・ボリュームを少し下げ、音量を上げたいのであればアンプ側で調整すると改善します。大きめのアンプでは、そのような問題が発生することはほぼありません。

まれにエフェクターの歪みセクションで音量が上がりすぎて、そのうしろのデジタル・エフェクターで割れるということもありますので、その場合は音量設定をチェックしてみましょう。

Eventide / TimeFactorのピークが赤く光っている様子
Eventide / TimeFactorのピークが赤く光っている様子

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。