ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio) イラスト=OKMT
第91回:音が速いってどういう意味ですか?
“音が速い”とは、“弾いたらすぐにスピーカーから出てくるような音”のことを指します。スピーカーから出てくる音の速度は変わりませんので(音速は、気温15℃の場合必ず秒速340m)、スピーカーから出てくるまでの時間と出てくる音質によって、プレイヤーは“音が速い”と感じます。
まず、ギターを弾いてすぐにスピーカーから音が出てくることの条件に、エフェクターなどの経由する機材のレイテンシー(遅延)がないことが挙げられます。ただ、昨今の機材はデジタル機器であってもプレイヤーがレイテンシーを感じるほどの遅れはほぼなく、ワイヤレスであってもレイテンシーは2.3ms(0.0023秒)以下とごくわずかな遅れであるため、ここが音の速さに関連することは正直あまりないと考えています。
では、何をもって“音が速い”と感じるか。これはやはり、アンプの特性が大きいと考えます。Two-Rockのようなアンプを例に挙げると、アタックがハッキリ聴こえて、なおかつコンプレッション感も少ないので、そういう音は手元のタッチが如実に出ますよね。つまり、皆さんは“弾きこなすのが難しいアンプ”から出る音を速いと感じ、そう表現しているように思います。
ベースでも、スラップ演奏をする場合、同じような条件下では気持ちいいスラップ音がすぐに耳に届き、“音が速い”と感じるシーンがあるように思います。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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