Interview|青木征洋G.O.D.の過去・現在・未来 Interview|青木征洋G.O.D.の過去・現在・未来

Interview|青木征洋
G.O.D.の過去・現在・未来

ギター・シーンや楽器メーカーへ
恩返しをしたいと思っています。

現在、G.O.D.のメンバーは国内外合わせて17人がいますが、冒頭にも話していただいたように全員スタイルが違う点が面白いなと思います。

 みんなそれぞれ持ち味が違うんですよね。ギタリストが1人で作る作品とG.O.D.作品の大きな違いはバリエーションがあることだと思っています。ひたすらギター・インストを作ってきた僕が言うのもなんですが、ギター・インストって続けて聴くと退屈だと思うんですよ(笑)。どんなに好きなギタリストでも、続けて聴くと絶対飽きがくる。でもG.O.D.は作っている人間が曲ごとに違うので、アルバムを通して聴いても違う味を感じられるんですよ。

バラエティに富んではいつつ、一方でどの曲にも共通する雰囲気というか、“G.O.D.らしさ”も感じます。これは具体的にどんな要素なんでしょうか?

 たしかに。うまく言葉にできないですが、“G.O.D.っぽい”雰囲気はありますね。

個人的にはミックスやサウンドによる部分も大きいと感じています。

 そうかもしれないです。“良い音”の追求に関してはメンバー全員が相当なこだわりを持っていますからね。

“良い音”ということに関して、G.O.D.メンバーの機材をマネして買うプレイヤーもかなり多いですよね。

 それは自分たちも思っていて、特にT’s Guitars 、Fractal Audio Systems、Helix、Kemperは日本でトップクラスに貢献しているグループだと思います(笑)。そういった機材を使って実際に良い音を出しているので、機材を買う時の判断材料の1つとして説得力を持てるのかなと思いますね。

機材に関してもプレイに関しても、G.O.D.はギター・シーンの盛り上がりに大きな影響力を持っていると思います。そんなG.O.D.の活動を通して、青木さんが今後やりたいこととは?

 キーワードとしては恩返しというか、シーンへの貢献ですね。例えば僕らって、当然ながら楽器がなければ音楽が作れないわけなので、楽器を作って下さってる方へ恩返しすることは常に考えていたいです。特にこの1~2年はコロナ禍で楽器イベントの中止が続いていて、楽器メーカーが苦境に追い込まれてしまっています。そうした状況だからこそミュージシャンが機材の情報を発信して、メーカーや職人の方がこれからも安心して楽器を作れるように貢献していきたいです。

“良い音”を追求して活動することは大きな支援となると思います。

 あとは、僕らが“ギターを始めよう!”という初期衝動をもらった人って、例えばB’zの松本さんだったり、今50~60代くらいのギタリストの方が多いんですが、僕らはおそらく彼らが30代くらいの時にその初期衝動をもらってるわけで。だから僕らは今こそ、受け取ったモノをまた10代の子たちに渡さないとけないと思うんです。僕が勝手に感じていることではあるんですけど、それってひとつの責任だと思っていて。ギタリストとして活動してきた立場や経験、そのほか色んなものを使って、これからのギタリスト、楽器の世界が安泰であるように、音楽家としてできることをやっていきたい。そう考えた時、自分ができることのリストの中に、G.O.D.を続けることが中心に近い場所にあると思っています。バンドで活動するのとはモチベーションの出どころが違う気もするんですけどね。

そうした動機の違いがG.O.D.らしい活動スタイルにつながっていると感じますね。

 ライブをやらないということが大きな違いかなとは思いますね。ライブ活動が主であれば、ステージで魅せるのが存在意義であり、貢献であり、恩返しであると思うんですけど、G.O.D.の場合は世界中にメンバーがいることもあって、集まってライブするのは少し難しいので。そうじゃない形で面白いことをやるにはどうしたらいいかを考えていますね。そんな風にシーンへの貢献を目標にしてはいるんですが、いざ音楽を作るとなるとサービス精神みたいなものはなくて、メンバーみんな突然職人になるんです(笑)。僕らはG.O.D.の作品がめちゃくちゃ好きで、一番のファンは僕ら自身なので。形になった作品が忘れられないように、埋もれていかないようにする努力、1曲1曲がメンバーのその時代の代表曲として認知されるように、記憶に残す努力も続けていきたいなと思います。

青木征洋|愛用機材

T’s Guitars
DST-Classic

長野県塩尻市のギター・ブランド、T’s Guitarsの人気モデルであるDST-Classic(SSH)。ボディのアルダー(2ピース)のほか、ネックはローステッド・フレイム・メイプル、指板はインディアン・ローズウッドとこだわりの木材で構成された1本だ。アーミングを行なわないということで、ブリッジはハードテイル仕様に。PUはSuhrのFLとThornbuckerを組み合わせ、トーン・コンデンサーにはOvaltoneの鵺デバイス“Rosso”を導入。“弾きやすさを維持しつつ、T’sらしいトーンの明るさや気持ち良く伸びるサステインをやや抑え込んでいます”とのこと。

T’s Guitars
DST-DX

同じくT’s Guitars製で、DSTの2ハムバッカー・モデルである“DX”シリーズの1本。同モデルの中でも2本目に製作されたという初期の個体を店頭で発見し、即購入したとのこと。ボディ材はトップがメイプル、バックにはホンジュラス・マホガニー。ネックは柾目のメイプル材にローズウッドの組み合わせ。PUは多くのモデルを試したのち、最終的にデフォルトのDH250×2に回帰した。また、ボリュームを絞った際にもサウンドを維持するためハイパス・コンデンサーを追加。ちなみに、今回撮影した両器ともノブをHATA製に換装し、コントロール性を高めている。

作品データ

『G.O.D.Ⅳ DAWN』
V.A.

ViViX/VIVI-0013/2021年3月17日リリース

―Track List―

01.Run Again / AZ
02.GEORAMA / Dylan Reavey
03.A.G.U / Hiroki Fujimoto(ボーグ)
04.Farewell / Zenko Mitsuya
05.Artisan / Mayer
06.Humanoid Parasite / Satoshi Oka
07.Precious / Ren Tsukagoshi
08.Hope / Masahiro “Godspeed” Aoki

―Guitarists―

AZ、Dylan Reavey、Hiroki Fujimoto(ボーグ)、Zenko Mitsuya、Mayer、Satoshi Oka、Ren Tsukagoshi、Masahiro “Godspeed” Aoki


『G.O.D.Ⅳ DUSK』
V.A.

ViViX/VIVI-0014/2021年3月17日リリース

―Track List―

01.NO ONE LIVES FOREVER / 大和
02.G4 Sunbathing / Alfie Bradic
03.Helix Nebula / Satoshi “setsat” Setsune
04.Xenocross / JIRO
05.Danse Macabre / Yusuke Hiraga
06.Justice Buster / ino.
07.Bubbles and Sharkteeth / Sebon
08.platyphylla / Mitsuyo

―Guitarists―

大和、Alfie Bradic、Satoshi “setsat” Setsune、JIRO、Yusuke Hiraga、ino.、Sebon、Mitsuyo