Interview | ビートりょう(THE BOHEMIANS)【前編】魂の『essential fanfare』全曲解説 Part.1 Interview | ビートりょう(THE BOHEMIANS)【前編】魂の『essential fanfare』全曲解説 Part.1

Interview | ビートりょう(THE BOHEMIANS)【前編】
魂の『essential fanfare』全曲解説 Part.1

やっぱりザ・フーですよ。
ロックと言えばフー。

ではここからは、りょうさんにアルバムの全曲解説をお願いしたく……。

 全曲解説!? あくまでギタリスト的な視点になるかもしれないですし……いや、ならないかもしれない。

では、1曲目の「the legacy」から。

 ついこの間、MVも撮りましたけど(取材日は8月12日、MV撮影は7月29日)。

この曲は完全にザ・フーですね。

 おっ、マジ? 自分では全然思わなかった。……いや、フーでしかないんですけど。やっぱりフーですよ。ロックと言えばフー。一言で言えば“ザ・フー”っていう感じの曲。この曲のデモができたのは去年だったかな。やっぱり“ジャカジャーン!”命というか、ロックンロールは“ジャカジャーン!”で、そういう曲がやりたかったというか。まぁ、こういう曲になりがちですけど(笑)。で、この曲キーがGなんですけど、実はレコーディングでは1音下げチューニングにしてロー・コードのAで弾いたんですよ。

え、そうなんですか?

 もともとはレギュラーのAで作ってたんですけど、レコーディングが近くなった時に“平田君にはキーが高いんじゃないか”っていうことが判明して。僕はEのフォームで上昇していく6、2、1弦の開放を使った「I Can See For Miles」のピート・タウンゼントっぽいことがやりたかったから、“え、Gになるのか……”みたいになって。

レギュラー・チューニングのままキーがAからGに変わると開放弦が使えなくなると。

 そう。それでチューニングを1音下げたんですよ。だからこの曲をもしコピーする人がいるんだったら、1音下げのAでやったほうがいいっていうことで。

ライブではどうするんですか?

 開放弦が使えないのでニュアンスが変わりますけど、もうレギュラーのGでやるしかないですね。このためだけにギターを持ち替えるのもアレですし。この間、新代田FEVERで初披露して、その時はレギュラー・チューニングで弾いたんです。

2曲目「the reasons」はハネたビートが特徴的で、THE BOHEMIANSっぽさが表われています。

 そうですね。モータウン・ビートで、“やっぱりロックンロールと言えばこれだろう!”というリズムです。この曲は山形の『ピヨ卵ワイド』(YBC山形放送が制作する平日夕方の情報番組)のエンディング・テーマになるそうですけど、山形はインタビュアーの小林君の地元でもあるということで。

はい(笑)。「the legacy」も「the reasons」も、最後にギター・ソロを弾いてますよね?

 ちゃんと言っておくと、どっちもソロは入れる予定じゃなかったんです。実はさわおさんのプロダクションなんですよ。

“入れろ”、と。

 入れろと(笑)。「the legacy」はエンディングもイントロと同じ終わり方にする予定だったんですけど、さわおさんが“え、ギター・ソロないの?”と。「the reasons」もそんな感じだったかな。基本的に僕はギター・ソロがなくてもいい人なので、全然そのままでよかったんですけど……入れることになりました。

でも良い感じのフレーズですね(笑)。この2曲のソロはどう考えていったんですか?

 プリプロの前、さわおさんと曲決めをする段階で“「the legacy」のキーを下げたほうがいいんじゃない?”となっていて、さらに“ソロも弾いたほうが良いんじゃないか?”みたいなタイミングだったので、その場で考えた気がします。で、「the legacy」に関しては、ソロはレギュラー・チューニングなんですよ。だからけっこう土壇場で作りました。“人生現場処理”。僕の好きな言葉。

好きなスケールってあります?

 僕が好きなのはロン・ウッド的なやつ。例えばAだったらマイナー・ペンタも挟みつつ、Aのロー・コード周辺のメジャー・ペンタで進んでいくんですよ。あと、ブライアン・メイみたいなメジャー・スケールも「Bohemian Rhapsody」をコピーしたから影響があるかもしれない(笑)。それくらいしかないですね。

では、スケールもガッツリ勉強したというわけでは……。

 するわけないじゃないですか、僕が(笑)。でも、やればよかったと思ってます。去年の自粛期間はYouTubeでそういうギター・レッスン系の動画をいっぱい観ていました。ああいうのは面白いですよね。

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