岡田拓郎が先進的なエフェクト・コントローラー“CASIO DIMENSION TRIPPER”の可能性に迫る!【試奏動画あり】 岡田拓郎が先進的なエフェクト・コントローラー“CASIO DIMENSION TRIPPER”の可能性に迫る!【試奏動画あり】

岡田拓郎が先進的なエフェクト・コントローラー“CASIO DIMENSION TRIPPER”の可能性に迫る!【試奏動画あり】

シンセ・ギターPG-300やデジタル・ギターDG-1など、先進的なプロダクトを世に放ってきたCASIOが、クラウド・ファンディング・プラットフォームのGREEN FUNDINGにて新たな製品を発表した。

その名もDIMENSION TRIPPER(ディメンション・トリッパー)。

ギターとストラップの間に装着し、ギターを押し下げてシャフトを伸ばすことでエクスプレッション信号を送出できるというワイヤレス・エフェクト・コントローラーだ。

DIMENSION TRIPPERの可能性を確かめるべく、多彩なエフェクトで音世界を作り出すギタリストの岡田拓郎に試奏してもらった。

取材・文:今井悠介 写真:八島崇
*この記事は、ギター・マガジン2023年12月号に掲載した「CASIO DIMENSION TRIPPER × 岡田拓郎」をWEBに転載したものです。

岡田拓郎 × CASIO DIMENSION TRIPPER

Overview – DIMENSION TRIPPER

DIMENSION TRIPPERは送信機のCPP-001-sと受信機のCPP-001-eを組み合わせて使用するワイヤレス・エフェクト・コントローラー。エクスプレッション信号を受けられるエフェクターであればコントロールすることができるので、プレイヤーのアイディア次第で多彩なサウンドを生み出すことが可能だ。

CPP-001-s(送信機)

CPP-001-s(送信機)

DIMENSION TRIPPERの送信機となるCPP-001-s。

ギターとストラップの間に装着する。

ギターを押し下げてシャフトを伸縮させることでエクスプレッション信号をコントロールすることが可能。シャフトの伸縮強度は調整できる。

受信機のCPP-001-eとはBluetoothで接続でき、ワイヤレスで動作可能だ。電源ボタン、信号の極性切り替え/ペアリング・ボタン、ホールド/キャリブレーション・ボタンが備わっている。

CPP-001-e(受信機)

CPP-001-e(受信機)

受信機のCPP-001-e。

2系統のアウトを備え、外部エフェクターのエクスプレッション・インに入力することで、そのエフェクターのパラメーターをDIMENSION TRIPPERで操作できる。

フット・スイッチではアウトの切り替えと信号のホールドが可能。そのほか、信号の最小値設定、内部ポットとTRS端子の接続タイプの切り替え、ラッチ/モーメンタリー動作の切り替え、信号の極性切り替えも行なえる。

岡田拓郎インタビュー

岡田拓郎

これまで聴いたことないようなサウンドを作り出せるツール。

試作段階のDIMENSION TRIPPERを以前に試したことがあるそうですね。

 今とは違った見た目や操作性のものでしたが試奏させてもらいました。“エクスプレッション信号のコントロールを、ペダルではなくストラップ部分で行なう”というアイディアはストリング・ベンダーを彷彿させますね。

 ストラップ部分の動きというのは色々な可能性を秘めていると思いましたし、そこにフォーカスした製品はまだなかったので面白いコントローラーになるだろうなと感じました。

ありそうでなかったコントローラーですね。

 演奏中にエフェクターをコントロールする場合、エクスプレッション・ペダルを踏むか、直接エフェクターのノブを回すことがほとんどです。そこにギターを押し下げる動きというのが加わることで、演奏の可能性が広がると思います。エクスプレッション・ペダルと一緒に使うことができるというのも魅力です。

 立って演奏する際、ボリューム・ペダルを踏みながらエクスプレッション・ペダルを使うことはできないですが、DIMENSION TRIPPERを併用することで今まで不可能だった音のコントロールができるようになりますね。これまで聴いたことがないようなサウンドを生み出すことができるツールだと思います。

エモーショナルな動きがサウンドに直結する。

完成したDIMENSION TRIPPERの印象はいかがですか?

 僕が試した試作機は、まだ基板が表に出ている状態だったんです。今ではカッコ良く筐体に収められて、ようやく製品になったと感動しましたね。

 送信機のシャフトの伸び縮みがDIMENSION TRIPPERの肝になるわけですが、そのスムーズさも向上していると感じました。長い時間をかけて試行錯誤されたことが伝わってきます。

どんな使い方がオススメですか?

 僕もそうですが、演奏しながらネックを揺らすようにしてビブラートをかけるようなプレイヤーっていますよね? DIMENSION TRIPPERはそういうエモーショナルな動きに追従してくれるので、ビブラートやトレモロといったエフェクターにはぴったりだと思います。あとは、先述したようにボリューム・ペダルやエクスプレッション・ペダルと組み合わせて使うのは面白いと思いますね。

 また、ディレイとの相性が良く感じました。ディレイ・タイムをコントロールして音をグニャリとさせるのもいいですし、フィードバックやリピートといったパラメーターをDIMENSION TRIPPERで操作して、なおかつボリューム・ペダルも一緒に使うというのはライブで実践してみたいです。

どのようなプレイヤーにDIMENSION TRIPPERを使ってもらいたいですか?

 僕のようにエフェクターを多用する人は演奏中に手も足も足りなくなるということがあると思います。そんなギタリストにとって欠かせないアイテムになるはずですし、ぜひ使ってみてほしいですね。

DIMENSION TRIPPERの支援はGREEN FUNDINGから!

GREENFUNDING内 『DIMENSION TRIPPER』プロジェクト
https://greenfunding.jp/lab/projects/7737

GREEN FUNDINGにDIMENSION TRIPPERの製品ページが掲載中。オール・オア・ナッシング方式での募集となっている。今後正式な製品化は未定であり、確実にDIMENSION TRIPPERを手にしたい方はぜひクラウドファンディングで支援しよう。

岡田拓郎 プロフィール

おかだ・たくろう●1991年生まれ、東京都福生市育ちのギタリスト/プロデューサー。2012年に森は生きているを結成。2015年に解散して以降はソロ活動のほか、数多くのサポートや客演をこなす。ソロ最新作は『Betsu No Jikan』(2022年)。

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