ドリル奏法はこうして始まった! ポール・ギルバートが語る、誕生のエピソード ドリル奏法はこうして始まった! ポール・ギルバートが語る、誕生のエピソード

ドリル奏法はこうして始まった! ポール・ギルバートが語る、誕生のエピソード

MR.BIGのニュー・アルバム『TEN』のリリース(7月12日)が目前に迫る中、ギタマガではポール・ギルバートにインタビューを決行! 『TEN』でのギター・プレイや使用機材について、たっぷりと語ってもらった。その内容は“MR.BIG特集”として近日公開予定なので、お楽しみに! 本記事はそこから少し脱線し、取材時にポールが語ってくれたマキタのドリルについてのトークを抜粋してお届けしよう。

取材・翻訳=トミー・モリー Photo by Tim Mosenfelder/Getty Images

ポール・ギルバート
Photo by Tim Mosenfelder/Getty Images

ずっと気になっていた質問をさせて下さい! あなたとビリー・シーン(b)が使っている重要な機材に、マキタの電動ドリルがあります。そもそもなぜドリルでギターをプレイをしようと思ったのですか?

レーサーXの頃の話なんだけど、バンドの人気が少し出てきて取材を受けるようになると、メディアから速弾きのことばかりを聞かれるようになってね。

“あなたはとても速いプレイをしていますが、どうやって弾いているんですか? 速く弾くってどういう感じ?”みたいにね。

もちろん、どんな形であれインタビューを受けることについては凄く嬉しかったよ。でも一方で、“速弾きばかりに注目がいき過ぎているんじゃないかな?”とも思うようになったんだ。

そこで、“速弾きをもっと面白おかしくできないか?”と、レーサーXのジェフ・マーティン(vo)と考え始めてね。“電動ドリルの先端にピックを付けて、回転させて弾いたらどうか?”というアイディアを思いついたんだ。これにはメンバーみんなで爆笑して、こんなに面白いことはないだろうと思ったのを覚えているよ(笑)。

でも、実際にドリルでプレイしてみたら驚いた。

多くのオーディエンス、それこそ会場にいるすべてのお客さんが盛り上がってくれるし、みんなが笑顔になってくれるんだ。

これってグッドなアイディアだったってことだよね! だから僕は今も変わらずドリルを弾き続けているんだよ。