弦交換が容易な新型ビブラート･テイルピースがビグスビーより登場

　ビグスビーの定番ビブラート･テイルピース“B5”のデザインを踏襲しつつも、弦交換をより容易にした2モデルが、同ブランドのオリジナル・カラマズー・シリーズより登場した。

　オリジナル・カラマズー（Original Kalamazoo）は、創始者ポール・ビグスビーが1950年代に用いていた伝統的なサンド・キャスティング（砂型鋳造）を継承し、アメリカで今なお丁寧なハンドメイドによって製作されているビブラート･テイルピースのシリーズだ。

　そして今回発売されたモデル“B5PL”と“B5GPL”が持つ最大の特徴は、“ピンレス仕様”。

　従来のB5などでは、ローラー・ストリング・ポストにあるピンに弦のボールエンドを引っ掛ける方式がとられていたが、弦交換の際に少々のコツと手間が必要であった。

　しかしB5PLとB5GPLでは、このピンを廃止する代わりに、ローラー・ストリング・ポストに開けられた穴（ストリング・ホール）に弦を通す“ストリング・スルー方式”を採用したことで、スピーディな弦交換が可能となった。

　素材はB5と同じアルミニウムで、サイズもB5とほぼ変わらないため、載せ替えもしやすい。ビンテージ感あふれるルックスを残しながらも、実用性を求める人にはおすすめだ。

　カラーはB5PLがポリッシング・アルミニウム、B5GPLがゴールドとなっている。

　付属品は、取付ネジ4本、テンション・スプリング（7/8″）1個、プラスティック・ワッシャー1個、アライメント・ストリング1本。

　なお、本機を載せるギターとしてはギブソンのSGやレス・ポール・スペシャル、リッケンバッカー325、フェンダー・テレキャスターなど、フラット・トップのソリッド・ボディ・ギターが最適だが、ビンテージ・モデルなどで一部サイズやスクリューの穴位置などが異なるものもあるので、購入の際はその点を事前にチェックしておきたい。