MXRより、多彩なサウンドが得られるトレモロ・ペダルの新製品“M305 TREMOLO”が登場した。
まずこのM305の各部を簡単に紹介したい。
本機の筐体の上部にある3つのノブは、トレモロ効果の速度を調整するSPEED、全体的な出力を調整するGAIN、トレモロ効果の強度(深さ)を調整するDEPTHだ。ノブの間には3つのインジケーターが縦に並び、その下にエフェクトのオン時に青く点灯するLEDと、フット・スイッチがある。入力端子(IN)は右側の側面にひとつ、出力端子は左側の側面にOUTとCTRのふたつが設置されている。
GAINのノブはプッシュ式のスイッチを兼ねており、これを押すことによって、波形が異なる6つのモードをMXR→BIAS→REVO→OPTO→SQR→HARMの順で切り替えていくことができる。自分が今どのモードを選んでいるかは、3つのインジケーターの位置(上・中・下)と色(緑・赤)の組み合わせでわかる仕様だ。
またGAINのノブを3秒間押すと、上記の6つのモードとはまた異なるENVELOPEモードになる。このモードでは、ピッキングの強さ(入力音量の変化)によってトレモロの速度が変化し、LEDもその速度に応じて点滅する。
各モードのサウンドは次の動画で確認してほしい。
次の写真は本機の右側面。この入力端子にギターをつなぐ。
次の写真は左側面。こちらにはふたつの出力端子があり、アンプは左のOUT端子につなぐ。
右のCTR端子には、外部のタップ・スイッチかエクスプレッション・ペダル、あるいはステレオ出力のためのTRSスプリッター・ケーブルをつなぐことができる。どちらの用途で使うかは、小さなスライド式スイッチを“TAP/EXP”側にするか“AUDIO”側で決める。
以上のとおり多機能なペダルだが、往年のMXRのトレモロ・サウンドが欲しいという人は、6つのモードの中からクラシックなM159のサウンドが得られる“MXR”を選べばよい。
国内発売は2020年10月下旬を予定。
MXR
M305 TREMOLO
【スペック】
Input Impedance: 600kΩ
Output Impedance: < 140Ω
Maximum Intput Level: +2dBV
Maximum Output Level: +4dBV
Speed Control: 0.7Hz to 15Hz
Depth Control: 0 to 100%
*Noise Floor: -100dBV
Current Draw: 190mA
Power Supply: 9volts DC
Specifications at 1 kHz *A-Weighted
【希望小売価格】
19,000円(税抜)
【問い合わせ】
モリダイラ楽器 TEL:03-3862-5041 http://moridaira.jp