短時間のサンプリングを行ない、リアルタイムでエフェクト処理を施す画期的なショート・ルーパー“MOTION LOOP ML-1L”がフリーザトーンより登場した。
本機はピッチシフトやディレイ、フィルターなど数多くのエフェクト処理機能を備えており、リアルタイム処理によってショート・ルーパーを楽器のように演奏するツールとして使用することができる。またサンプリングした波形をランダム処理することにより、偶発的なサウンドを生み出すことも可能だ。
まずその使用例を次の動画で見てみよう。
さらにMUCCのミヤが、本機のプロトタイプ(開発中のもの)を使った時の動画も公開されている。
本機が搭載しているエフェクト機能は次のとおり。
- ピッチシフト(2オクターブのアップ/ダウンまでピッチシフト調整でき、ピッチシフトするスピードも調整可能)
- ディレイ(サブディビジョン機能を持った高音質ディレイ)
- フィルター(ハイパス・フィルター/ローパス・フィルター)
- フェードカーブ・エフェクト(音の立ち上がりを調整)
- リバース
- ソフト・クリッピング
- ループ・レベル(ループをくり返す際の音量の増減を設定)
- スロー・ダウン(ピッチを下げるとともに、ピッチ変化のスピードを落とす)
- ランダム(波形をランダムに分割し、つなぎ合わせるエフェクト)
おもな特徴は次のとおりだ。
- 専用DSPプロセッサーによる高速リアルタイム・エフェクト処理。
- 32ビット固定小数点による高速演算処理と32ビット浮動小数点による高精度演算処理のコンビネーションにより、音質と処理速度を両立させ、最高のパフォーマンスを発揮する。
- 独自の波形スムージング処理により、波形をつないだ時に発生する波形の不連続ノイズを防止する。
- プリセットごとに感度調整可能な、強力なリトリガー機能を搭載。さまざまなエフェクターとのコンビネーションを想定し、演奏の自由度がアップ。
- ノブやエクスプレッション・ペダルはフリー・アサイナブル仕様。プリセットごとに設定可能。
- BPM設定することで、演奏のビートに合わせた演奏を簡単に行なうことができる。
アイディア次第で無限のサウンド・バリエーションを生み出せるこのルーパー。発売は2020年12月21日(月)が予定されている。
FREE THE TONE
MOTION LOOP ML-1L
【スペック】
●プリセット数: ユーザープリセット数:128プリセット ファクトリープリセット数:35
●入力インピーダンス: 1MΩ
●出力負荷インピーダンス: 10kΩ以上
●最大入力レベル: +10dBm
●端子: 1/4インチ標準TRSフォーンジャック×1(IN(TRS))、1/4インチ標準TSフォーンジャック×3(OUT/L、OUT/R、EXP/CV/FS)、DC9入力ジャック(ACアダプター・ジャック)、3.5mm ステレオ・ミニ・プラグ(MIDI IN)
●電源: DC9V 別売ACアダプター(FA-0905H-JA、FA-0905D-JA)、乾電池006P型(9V)6LF22(アルカリ電池)
●消費電流: 約185mA
●サイズ: 66(W)×125(D)×54(H)mm(ジャック等の突起物含む)
●重量: 約335g
●付属品: 保証書、クイックスタートガイド、安全上のご注意、ゴム足
【価格】
35,000円(税抜)
【問い合わせ】
フリーザトーン http://www.freethetone.com