ヒュース&ケトナーよりペダル・タイプのアンプ“AmpMan”が登場 ヒュース&ケトナーよりペダル・タイプのアンプ“AmpMan”が登場

ヒュース&ケトナーよりペダル・タイプのアンプ“AmpMan”が登場

 ヒュース&ケトナーよりコンパクトなペダル・タイプのアンプ、“AmpMan”が登場した。

 ラインナップは“AmpMan CLASSIC”と“AmpMan MODERN”の2モデル。それぞれのおもな特徴は次のとおりだ。

AmpMan CLASSIC

 AmpMan CLASSICのチャンネルAは、カリフォルニア・クリーンからブリティッシュ・クランチまでをカバーする、ビンテージなクリーン・トーン&ブルース・トーンが特徴。チャンネルBは80年代〜90年代のブリティッシュ・ロック・サウンドからブラウン・サウンドまでをカバーする。また各チャンネルに搭載されたサギング・ノブでサチュレーションを調整することで、よりリアルなビンテージ&ロック・サウンドを生み出すことができる。

AmpMan MODERN

 AmpMan MODERNのチャンネルAはAmpMan CLASSICと同様。チャンネルBはクラシック・メタルからモダン・メタルまでをカバーし、サギング・ノブでサチュレーションを調整すれば攻撃的なゴリゴリのメタル・サウンドも作り出せる。

 以下は両モデルに共通する特徴だ。まずはサウンド面から。

Spirit Tone Generatorテクノロジー

 既発売の超小型アンプ・ヘッド“SPIRIT NANO”に採用されていた“Spirit Tone Generator”テクノロジーが、このAmpManにも採用されている。これは伝統的なチューブ回路のナチュラルかつ極めて複雑な相互作用を忠実に再現するために開発されたテクノロジーだ。これにより真空管アンプのような迫力あるサウンドを実現している。

サギング・コントロール

 サギング・コントロールは、チューブに高い負荷がかかった時にチューブへの電源電圧が急低下する現象を再現するもの。これにより歪みのキャラクターが変わり、プレイヤーにとっては音楽的な表現が広がる。さらにこのノブを調整することで、小さな音量でも真空管アンプの大音量時の歪みを再現することができる。

完全アナログ回路

 完全アナログ回路により、アナログならではの温かみのあるトーンと速いレスポンスを実現している。

 次にライブで役立つ機能を紹介する。

FXループ

 FXループにはお気に入りのリバーブやディレイなどのエフェクト・ペダルを接続することができる。スイッチでON/OFFの切り替えも可能だ。

SOLO

 各チャンネルに搭載されたSOLOノブを使うと、MASTERと+6dBの差までレベルを上げることができる。SOLOスイッチをONにするとノブで設定した音量にジャンプするので、いわばSecond Masterとして使うことができる。

BOOST

 BOOSTスイッチをONにすると特定の周波数レンジが増幅され、シャープでクリーミーな、パンチの効いたサウンドを得ることができる。

ノイズゲート

 Black Spirit 200にも採用されているノイズゲートは、チャンネルごとの設定を自動的に記憶することが可能。

最大出力50W

 最大出力は50W(4Ω)なので、小規模なライブで使用するのに十分すぎる出力だろう。

持ち運びやすいサイズと形状

 筐体の寸法は250(W)×52(H)×153(D) mm。重量は約1.15kg。コンパクトかつ軽量なので、ギター・ケースのポケットに入れて持ち歩いたり、エフェクト・ボードに組み込むのにも最適だ。

 さらに自宅練習やレコーディングに役立つ機能としては次のものが挙げられる。

PHONES OUTとAUX IN

 フォン・アウトにはステレオ・ミニ・ジャック・プラグのヘッドフォンを接続できるので、キャビネットから音を出せない夜間でも練習が可能。ヘッドフォンのみの音量調整もできるようになっている。

 またAUX INに音楽プレーヤーを接続すれば、曲に合わせて練習したり、セッションなどを楽しむことができる。

小音量でも迫力のサウンド

 サギング・ノブを調整することで、小さな音量でも真空管アンプの大音量時のようなサウンドを得ることできる。大きな音を出せない環境でも、刺激的なギター・サウンドを楽しむことが可能だ。

キャビネットシミュレーターRED BOX AE+

 DI/キャビネット・エミュレーターの“RED BOX AE+”では8種類のキャビネット・シミュレーションが選択できる。マイキングの手間は不要で、サウンドも実際のキャビネットと同等以上のクオリティだ。またOFFにすればお気に入りのIRキャビネット・シミュレーターを使用することもできる。

 そして次の写真はAmpManをペダル・ボードに入れた状態だ。自分のペダル・ボードに本機を加えたところがイメージできるのではないだろうか。

 なおAmpManの国内発売は2021年の3月中旬が予定されている。

Hughes & Kettner
AmpMan CLASSIC/AmpMan MODERN

【スペック】
■Power output: 25W@8ohms(スピーカーキャビネットによって最大50watts@4ohmsまで)
■Channels: 2
■Controls: Gain, Tone, Presence, Resonance, Sagging, Volume knobs(各チャンネル)
■Boost: Footswitchable for each channel
■FX Loop: Serial, footswitchable
■Noise Gate: IDB(Intelligent Dual Breakpoint)
■Speaker Out: 4-16ohms
■Red Box AE+: 8cabinet emulations, balanced XLR port
■Aux In: Mini jack、3.5 mm stereo
■Phones Out: 3.5mm stereo, adjustable
■SIZE : 250(W) x 52(H) x 153(D) mm■Weight: 約1.15kg

【価格】
各48,000円(税抜)

【問い合わせ】
パール楽器製造 TEL:047-484-9111 https://pearl-music.co.jp/hughes-and-kettner/