多彩なサウンドを生むWALRUS AUDIOの“イグアナ・フランジャー” 多彩なサウンドを生むWALRUS AUDIOの“イグアナ・フランジャー”

多彩なサウンドを生むWALRUS AUDIOの“イグアナ・フランジャー”

 斬新で独創的かつ高品質な製品で知られる米国オクラホマ州のエフェクト・ペダル・ブランド、WALRUS AUDIO(ウォルラス・オーディオ)より、フランジャーの新製品“Polychrome Analog Flanger”がリリースされた。日本国内での販売はこの6月より開始されている。

 WALRUS AUDIOのペダルにはユニークなアートワークが施されたものが多いが、Polychrome Analog Flangerの筐体に描かれているのはカラフルなイグアナ。本機のマニュアルに「環境に順応性のあるイグアナのような、バランス感、活気と自信に満ち溢れた存在感で、曲にモジュレートされたテクスチャを加えるユニークなペダル」とあるように、従来のフランジャーの枠には収まらない多彩なサウンドを生むエフェクターとなっている。

 本機のコントロールは、rate、depth、sweep、feedback、d-f-vの5つのノブと、shape、voiceの2つのトグル・スイッチ、Smart Momentary Bypass Switchと名付けられた1つのフット・スイッチで構成されている。それぞれの役割は次のとおりだ。

  • rate:LFOレートを設定する。
  • depth:フィルター・スイープの幅を決定するLFOの深さを設定する。sweepノブと相互関係にあり、depthノブの設定が高いほど、sweepノブの影響は少なくなる。
  • sweep:フィルタリングが適用される周波数範囲をシフトする。
  • feedback:フィードバックの量を設定する。
  • d-f-v:dはDry、fはFlange、vはVibratoの意味。このノブを最小の位置にするとフルドライ(効果なし)、12時の位置で従来のフランジ・サウンド、最大にするとフルピッチのビブラート効果が得られる。
  • shape:LFOの波形をサイン波、三角波、ランダムの中から選ぶ3ポジションのスイッチ。ランダムを選ぶと予測不能な不規則な揺れを持ったエキサイティングなサウンドが生まれる。
  • voice:トラディショナルなフランジ効果と、ローエンドが少なく複雑なノッチを持つフランジ効果のどちらかを選ぶための2ポジションのスイッチ。
  • Smart Momentary Bypass Switch:エフェクトのオン/オフを切り替えるフット・スイッチ。ここぞという時にだけエフェクトをかけたい場合は、長押しにより、押している間だけエフェクトをオンにすることもできる。

 フット・スイッチの近くにある2つのLEDのうち、左はエフェクト・オン時に点灯し、右はLFOレートに同期して点滅する。

 入力、出力、電源の各端子が筐体側面の上側に配置されているのも本機の特徴の1つだ。

 このPolychrome Analog Flangerでどのようなサウンドが作れるかは、次の動画で確認してほしい。

 また次の動画はPolychrome Analog Flangerをバンド・サウンドの中で使った例だ。WALRUS AUDIOの社長であるColt Westbrook自身がミュージックマンのギターを持って登場している。

WALRUS AUDIO
POLYCHROME ANALOG FLANGER

【スペック】
電源:9VDC センターマイナス アダプター専用 
サイズ:7.4(幅)× 12.1(奥行) 5.8(高さ)cm

【価格】
33,000円(税込)

【問い合わせ】
パール楽器製造 TEL:047-484-9111 https://pearl-music.co.jp/walrusaudio/