70年代のオクターブ・ファズを現代的に再構築したペダルがAnimals Pedalより登場

　株式会社LEP INTERNATIONALのオリジナル・ブランドであるAnimals Pedal（アニマルズペダル）より、“In Oct,3 Foxes talking of dreamy FUZZ”（イン・オクトーバースリー・フォクシーズ・トーキング・オブ・ドリーミー・ファズ）という詩のような名前を持つオクターブ・ファズがリリースされた。

　本機は1970年代を代表するアッパー・オクターブ・ファズを元にしているが、当時のものをそのまま再現すると、あまりにも強すぎる個性が時代を思わせるサウンドとなり、ペダル自体の操作の難易度も高くなってしまう。そこで本機は、70年代のオクターブ・ファズの基本的なサウンドは保ちつつも、現代的に再構築し、音色の安定感と操作性を高めたものとなっている。

　本機の3つのノブは、全体の音量を調整するLEVEL、歪みの強さを調整するSUSTAIN、音色を高域を中心に調整するTONEという構成になっている。

　OCTと書かれた中央のミニ・スイッチは、オクターブ・アップのオン／オフを切り替える役割を持つ。このスイッチをOFFにした状態では、70年代のシリコン・ファズ特有のトーンを作ることができる。

　逆にミニ・スイッチをONにすると、ペダルから狂気に満ちたサウンドが生み出される。特にフロント・ピックアップでトーンを絞ったまま12フレット付近を弾くと、強烈なオクターブ・アップが加わった叫びのような音が出力される。

　オクターブ・ファズならではの金切り声やサイケデリックな音色を出せる一方で、スタンダードなファズとしても扱いやすいのが本機の特徴だ。

　またAnimals Pedalのペダルの筐体には、可愛い動物たちの絵をあしらったものが多いが、今回のIn Oct,3 Foxes talking of dreamy FUZZも、モデル名の“3 Foxes”のとおり、3匹のキツネを影絵のように配置したものとなっている。こうしたデザインも、このブランドのペダルの大きな魅力だろう。