ヤマハがデザインしたギター・スツール“solo”他がグッドデザイン賞を受賞 ヤマハがデザインしたギター・スツール“solo”他がグッドデザイン賞を受賞

ヤマハがデザインしたギター・スツール“solo”他がグッドデザイン賞を受賞

 ヤマハ株式会社が開発を進める次世代ライブ・ビューイング“Distance Viewing”(ディスタンス・ビューイング)と、同社がデザインを手掛けたギター・スツール“solo”(ソロ)の2件が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した。

 いずれも「INTEGRITY:本質を押さえたデザイン」、「INNOVATIVE:革新的なデザイン」、「AESTHETIC:美しいデザイン」、「UNOBTRUSIVE:出しゃばらないデザイン」、「SOCIAL RESPONSIBILITY:社会的責任を果たすデザイン」という5つの要素で構成されるヤマハデザインフィロソフィーが具現化・具体化されたもの。またギター・スツールの“solo”は、国際的に権威あるドイツのデザイン賞「Red Dotデザイン賞 プロダクトデザイン2020」(2020年3月発表)に次ぐ2度目のデザイン賞受賞となった。

Distance Viewing
solo

 さらに香港デザインセンターが主催する「アジアデザイン賞2021」では、ヤマハのデジタル・サックス“YDS-150”が最高賞である「Grand Award」を、ギター・アンプ“THR-II”が「Gold Award」を受賞した。

YDS-150

THR-II

 これら受賞作のうち、ギタリストのために開発された“solo”と“THR-II”を紹介しよう。

solo

 soloは、ヤマハがデザインを手掛けた、ギター・スタンドとしても使えるスツール。

 3本の脚に設けられた突起にはそれぞれ役割があり、2本の脚の低い位置に設けられた突起はギターを立て掛ける時の支えとして、反対側の残りの1本はギターを演奏する際の足置きとして使用できる。

 また、上から見るとギター・ピックのような座面は、上面は座りやすさを、下面は持った時の心地よさを意識した工夫ある造形となっている。

 soloはヤマハのコンセプト作品として2010年に発表されたが、のちに中国の家具メーカーであるMEXARTSによって製品化され、2019年9月から同社より中国国内で販売されている。日本国内では、株式会社ヤマハミュージックジャパンが2021年3月に販売を開始した。

THR-II

 THR-IIは、ステージやスタジオを離れてもいつでもギターを弾いていたいギタリストのニーズを満たすデスクトップ・アンプとして2011年にリリースされたギター・アンプ「THRシリーズ」の第2世代モデル。発売は2019年10月。

 進化したリアルなアンプ・サウンドを備えつつ、上位モデルではフル・ワイヤレス機能を搭載し、現代のギタリストのニーズに応えてくれる。

 “操る感覚”を感じながら直感的に操作できるスイッチやツマミ、真空管アンプのような灯りを再現したスピーカー・グリルなど、“ギターを弾く高揚感”を味わえるデザインとなっている。