11月12日(金)発売のギター・マガジン2021年12月号は、若き鈴木茂が表紙を飾る。
この表紙の写真、見覚えのある人も多いのでは? そう、はっぴいえんどが1971年に日本の音楽史に残した大名盤、『風街ろまん』のジャケ写で使われたカットだ。今回の特集では、同作を中心に“はっぴいえんど時代の鈴木茂”を、70ページ超の大ボリュームで本人と共に振り返っていく。
また、スタッフのライブ名盤『Live At Montreux 1976』を深堀りする特集や、ローランドのギター・シンセ=GS-500/GR-500に迫る機材企画、様々な変則チューニングを紹介する奏法記事など、サブ特集も盛りだくさん!
気になるその内容を、以下で簡単にご紹介しよう。
保存版・鈴木茂とはっぴいえんど
名盤『風街ろまん』から今年で50年。細野晴臣、大滝詠一、松本隆という奇跡のメンバーと一緒に駆け抜けた、はっぴいえんど時代の鈴木茂特集を企画しました。
目玉は、本人によるオリジナル・アルバム3作品の全曲解説。合計31曲をすべて聴き返しながら、楽曲のエピソードやアレンジ、ギター・プレイについて……などなど、当事者ならではのリアルな発言がぎっしり詰まっています。取材時間は、異例の8時間超え。鈴木茂目線で、はっぴいえんどのすべてを語ってもらったと言っても過言ではないでしょう。
その他、はっぴいえんど時代の機材を紹介したコーナー、松本隆作詞活動50周年記念イベント『風街オデッセイ』での使用機材、「はいからはくち」、「花いちもんめ」、「氷雨月のスケッチ」のスコアを収録(※電子版には収録されていません)。ギタリスト・鈴木茂を主人公にしたはっぴいえんど特集の決定版です!
STUFF 『Live At Montreux 1976』
“エピソード・ゼロ”をとらえたライブに悶絶!
1970年代のNYスタジオ界隈で最強格のミュージシャンが集ったバンド=スタッフ。そんな彼らの活動初期のライブを収録したのが『Live At Montreux 1976』です。ギタリストはコーネル・デュプリーとエリック・ゲイルという大名手ふたりで、それぞれのプレイ・スタイルが炸裂した珠玉のフレーズの数々をこれでもかとくり出します……褒めすぎと思われそうですが、実際そうなので仕方ナシ! ぜひ音源を聴きながら読み進めてみて下さい。
未知なる響きとの遭遇
変則チューニング20連発!
おそらく世のギタリストの90%以上がレギュラー・チューニングを使っているかと思います。そしてそれ以外の8%くらいが半音下げやドロップDなど定番ドロップ系の愛用者でしょう(個人の主観です)。しかし! ちょっとペグを回してチューニングを変えるだけでまったく新しい響きを作り出せるのはギターという楽器の紛れもない利点。
ならばぜひとも試してみるべき、ということで様々な変則チューニングを20連発でご紹介。レギュラー・チューニングという常識を覆す、未知なる響きとの遭遇を楽しんで下さい!
Roland GR-500/GS-500
70年代の日本で生まれた、ギター・シンセの始祖
ローランドのGR-500/GS-500というギター・シンセサイザーをご存知でしょうか? ギター型のコントローラーであるGS-500を操りシンセサイザーのサウンドを創出するという、いわばギター・シンセの始祖とも言うべきモデルです。今月は70年代の日本で生まれたこのGR-500/GS-500の複雑な機構について、徹底的に迫ります!
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ギター・マガジン 2021年12月号
『特集:鈴木茂とはっぴいえんど』
2021年11月12日(金)発売