Headwayの創業45周年を記念したギター、ライチョウをモチーフに趣向を凝らし登場 Headwayの創業45周年を記念したギター、ライチョウをモチーフに趣向を凝らし登場

Headwayの創業45周年を記念したギター、ライチョウをモチーフに趣向を凝らし登場

 Headway Guitarsが今年で創業45周年を迎えた。これを記念した2つのギターが1月下旬に発売される。

 モデル名は“2022 HD-531 SF,S-ESV/ATB”と“2022 HF-531 SF,S-ESV/ATB”。

 Headway Guitarsの工場がある⻑野県の県⿃であり、「神の使者」とも言われるライチョウ(雷鳥)をデザインのモチーフとし、記念モデルならではのさまざまな趣向と技巧を凝らしたギターとなっている。

2022 HD-531 SF,S-ESV/ATB
2022 HD-531 SF,S-ESV/ATB
2022 HF-531 SF,S-ESV/ATB
2022 HF-531 SF,S-ESV/ATB

 各パーツをまずデザイン面から見ていこう。

 ヘッドストックには大空に向かって羽ばたくライチョウの姿が描かれている。歩いているイメージの強いライチョウの貴重な⼀瞬を切り取ったデザインだ。

ヘッドストック

 指板のインレイは、ヘッドストックで飛び立ったライチョウから舞い散る羽根を表現したもの。12フレットにはこの鳥の特徴である⼆⼜に分かれた羽根があしらわれている。

指板のインレイ

 ピックガードにもライチョウの上半身の絵が描かれている。頭部の煌びやかな赤は、素材の白蝶貝の上に着色したものだ。

ピックガード

 ボディ・バックは神代タモと栃を組み合わせた3ピース構造。中央のピースはライチョウが住むアルプスの冬景⾊を描いたもので、青は冬空、白は雪を表している。

 またこの写真では確認できないが、ボディ・エンド近くには真っ⽩な冬⽻を纏って雪の白に溶け込んだライチョウも描かれている。

 さらに舞い散る雪にはホログラフィック塗装が施されており、角度によって見え隠れするようになっている。

ボディ・バック

 サウンドホール・カバーのモチーフは北アルプスの雷⿃沢。白い沢には栃の木、緑の⼭には朴の木を使⽤し、精緻な着⾊によって雷⿃沢の雄⼤な自然を表現している。

サウンドホール・カバー

 サウンドホール・ラベルには45周年を記念した特別なロゴを採用。“45”の文字はサウンドホールを模した円で囲まれ、“ANNIVERSARY”の文字はギターのブリッジの形状になっている。

サウンドホール・ラベル

 続いて材と構造について。

 まずボディのトップには希少材であるアディロンダック・スプルースが採用されている。低⾳から⾼⾳まで倍⾳成分が豊かな鳴りを⽣み出し、軽いタッチでもリッチなサウンドを堪能できるのが、この材の特徴だ。

加工前のアディロンダック・スプルース

 ボディのバックとサイドには神代タモを採用。数千年以上の時を⼟砂の中に埋もれ、腐敗せずに現代に再び姿を現わしたことから“神代”の名が与えられている。

 また先に触れたとおりボディ・バックの中央には栃を使用。⽐較的硬質で低⾳の迫⼒と煌びやかな⾼⾳を持つ神代タモのサウンドに、柔らかい栃が加わることで、硬さが抜け、全域で明るいトーンを響かせる仕上がりとなっている。

神代タモと栃によるボディ・バック

 ネックにはHeadwayの進化を象徴する“エクストラスリムVネック”を採⽤。中に仕込まれたカーボン・サポートによって強度を高め、薄く弾きやすいネックになっている。さらにネックの剛性を⾶躍的に⾼めたことが、弾いた瞬間にすぐ⾳が出るレスポンスの良さにもつながっている。

 ボディ内部のブレイシングには、Headway Guitarsの創業者であり、マスタービルダーとして長年の探究を続けてきた百瀬恭夫氏が“近年手応えを感じた”という“34セミフォワードシフトブレイシング”が採用されている。このブレイシング・パターンが豊かな低⾳の鳴りと軽いタッチで反応する繊細さをもたらし、アコースティック・ギターのサウンドを極限まで昇華させた響きを⽣み出す。

 激動する社会情勢の中で1977年から常に前進を続けてきたHeadway Guitars。その姿勢を、雷が鳴る嵐の中でも活動するライチョウに重ね合わせ、この創業45周年記念モデルのモチーフが決まったとのことだ。

Headway
2022 HD-531 SF,S-ESV/ATB

【スペック】
Body Top: Adirondack Spruce
Body Side&Back: Jindai Tamo(3P Center : Tochi)
Neck: African Mahogany
Fingerboard: Ebony
Nut&Saddle: High Density Bone(⽔⽜⾻)
Bridge: Ebony
Machineheads: GOTOH/SXN510V 06M XG
Scale: 645mm(HD),628mm(HF)
Width at Nut: 43mm
Grip: Extra Slim V
Bracing: 34 Semi Forward Shifted, Scalloped X Bracing
Finish: Thin Urethane
Strings: Elixir/NANOWEB Light(.012-.053)
Accessories: ハードケース、レンチ、保証書

【価格】
440,000円(税込)

【問い合わせ】
ディバイザー カスタマーサポート TEL:0263-57-9608 https://www.deviser.co.jp/contactform

Headway
2022 HF-531 SF,S-ESV/ATB

【スペック】
Body Top: Adirondack Spruce
Body Side&Back: Jindai Tamo(3P Center : Tochi)
Neck: African Mahogany
Fingerboard: Ebony
Nut&Saddle: High Density Bone(⽔⽜⾻)
Bridge: Ebony
Machineheads: GOTOH/SXN510V 06M XG
Scale: 645mm(HD),628mm(HF)
Width at Nut: 43mm
Grip: Extra Slim V
Bracing: 34 Semi Forward Shifted, Scalloped X Bracing
Finish: Thin Urethane
Strings: Elixir/NANOWEB Light(.012-.053)
Accessories: ハードケース、レンチ、保証書

【価格】
440,000円(税込)

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Headway45周年モデル特設サイト
https://www.deviser.co.jp/feature/2022-raityou