チェス盤を思わせる装飾を施したゼマイティスの最上級パール・フロント・モデル　2月に発売

　ゼマイティスの中でも最上級グレードのラインナップとして昨年誕生したTHE PORTRAIT（ザ・ポートレイト）シリーズ。そのニュー・モデルである“THE PORTRAIT Pearl Front Ring Chess”が、神田商会より2022年2月1日（火）に発売される。

　本モデルのボディ材はマホガニーで、ネック材はアフリカン・マホガニー。いずれも厳選された材が使用されている。

　ボディのトップには、マザー・オブ・パールとソリッド・アバロンを敷き詰めた美しいシェル装飾が施されている。モデル名の“Chess”は、センターの格子状の部分がチェス盤を思わせることに由来する。

　そしてヘッドストックにもシェル装飾が施されているのが、THE PORTRAITの特徴だ。

　チューナーは、チューニングの安定性を誇るゴトー製のロッキング・チューナーを採用。

　アロー型のエンブレムとリーフ型のトラスロッド・カバーも、このヘッドストックの高級感を高めるのにひと役買っている。

　ボーン・ナットには手作業によるスキャロップ加工が施されている。これはトニー・ゼマイティスの手法に倣ったものだ。

　フレットのエッジが丸みを帯びているのはラウンド処理によるもの。これが最上級グレードに相応しい弾き心地を提供する。

　エボニー材の指板には、ドットとダイヤのポジション・マークが交互に並べられている。12フレットは両者を組み合わせたデザインだ。

　ピックアップはリンディー・フレーリンのピュアP.A.F.を2基搭載。

　ピックアップのリング、ブリッジ、テイルピースにはアルミ合金を採用。これらのパーツの組み合わせがパール・フロント・モデル特有のトーンを生み出す。

　3ウェイのピックアップ・セレクターはスイッチクラフト製。

　4つのコントロール・ノブはピックアップごとのボリュームとトーン。定評のあるCTSポットが採用されている。

　トーンのキャパシターはオレンジ・ドロップを使用。

　内部の配線方法はビンテージ50sトーン・ワイアリングが採用されている。

　さらにトレブル・ブリード・サーキットの導入により、ボリュームを絞った際にもフル・ボリュームの時と変わらないトーンが得られるようになっている。

　ボディを裏返せば、アルミ合金に彫金を入れた2つの豪華なバック・プレートを見ることができる。

　なお、昨年12月に発売された“THE PORTRAIT Pearl Front Little Ring”も、今回の“Ring Chess”と共通する仕様を多く持つ豪華なモデルだ。

　税込想定売価は、先行の“Little Ring”が1,320,000円であったのに対し、今回の“Ring Chess”は1,430,000円となっている。

ZEMAITIS
THE PORTRAIT Pearl Front Ring Chess

【スペック】
Body Top: Mother of Pearl & Abalone
Body Back: Select African Mahogany
Neck: Select African Mahogany
Neck Joint: Set neck
Nut Width: 43mm (1-11/16”)
Nut: Bone(Scalloped)
Fingerboard: Bound Ebony
Scale: 635mm (25″)
Frets: 24 Medium
Neck Pickup: Lindy Fralin Pure P.A.F.
Bridge Pickup: Lindy Fralin Pure P.A.F.
Radius: 305mm (12″)
Controls: 2 volume, 2 tone, 3-way toggle
Tuners: Gotoh Locking
Finish: Lacquer
Protection: Hard Shell Case
Strings: Nickel Plated Steel (.010, .013, .017, .026, .036, .046)
Color: Natural