Blackstarより世界最軽量の50W真空管アンプ“St. James”シリーズが登場

　Blackstar（ブラックスター）より、同ブランドのフラッグシップ・モデルとなる世界最軽量の50W真空管アンプのシリーズ、“St. James”（セント・ジェームス）が登場した。

　このSt. Jamesシリーズは、次の2つの目標を掲げて設計されたものだという。

トーンとパフォーマンスに妥協することなく、伝統的な真空管アンプの本質的な要素を維持しながら、最も軽量なヘッドとコンボを作り出すこと。
アンプ1つにあらゆる要素をすべて収め、ステージ・ボックスやレコーディング機器に、マイキングしたようなリアルなサウンドを直接出力できるようにすること。

　本シリーズのラインナップは、クラシックなEL34モデルとハイゲインの6L6モデルの2種類。それぞれにヘッド、コンボ、スピーカー・キャビネットがある。

EL34モデル

6L6モデル

　おもな特徴は次のとおり。これらの仕様により、使い勝手はシンプルでありながら、多くの機能を備えたアンプとなっている。

トーンと性能に妥協することなく軽量化を実現。重量はヘッドがわずか6.7kgで、コンボは12.8kg、キャビネットは13.6kg。
ヘッドとコンボは完全分離型のEQ回路を採用した2チャンネル構成。
チャンネルIは両モデルに共通。60年代半ばのクラシックなアメリカン・アンプにインスパイアされたクリーンで明るいサウンドである一方、しっかりしたローエンドと控えめなミドルを備えている。またエフェクターを適用するためのクリーンな基盤を提供する。
チャンネルIIは両モデルで異なっており、EL34モデルにはBOOSTスイッチ、6L6モデルにはVOICEスイッチを搭載。
リアクティブ・ロードを内蔵しているため、スピーカーを接続せずに真空管を駆動することが可能。レコーディングや静かな環境での演奏に最適。
パワー・リダックション・スイッチにより50W／2W／Sagが選択可能。スタジオからステージまで、あらゆるシチュエーションでパワーとレスポンスの完璧なバランスを得ることができる。
Sagセッティングでは、電源のサグをより多く発生させ、重要なアンプ・コンプレッションを強調し、よりソフトでビンテージなフィーリングに。
マイキングされたギター・キャビネットのサウンドと感触を再現する次世代DSPスピーカー・シミュレーター“Cab Rig”を搭載。付属の無償ソフトウェアを使用すれば、USB/XLR出力やヘッドフォンで素晴らしい音色をキャプチャーすることが可能。
セレッションの軽量ラウド・スピーカー“Zephyr”を搭載。
強度と軽量化のためにキャンドゥルナット合板を採用。その優れた音響特性と耐久性により、素晴らしいサウンドと頑丈な作りを実現。
ユニバーサル電源により、90Vから264V 50/60Hzまで、世界中どこでも使用可能。

　なおSt. Jamesという名は、Blackstarが本社を構える英国ノーサンプトンで最も古い地域の名前だそうだ。加えてジム・マーシャル、ジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ、ジェイムズ・ヘットフィールドなどのアンプ界、ロック界のレジェントたちの名前にあやかる意味もあるらしい。

Blackstar
St. James 50 EL34 Head

【スペック】
ワット数：50W
真空管：2 x ECC83, 2 x EL34
チャンネル：2
ボイス、またはブースト：Boost
EQ：Bass, Middle, Treble
パワーリダクション：50W, Sag, 2W
リバーブ：Y
リアクティブロード搭載：Y
Cab Rig 搭載：Y
USB オーディオインターフェイス：Y
XLR Cab Rig 出力：Y
エフェクトループ：Y (with level switch)
フットスイッチ：Y (Included 2-Way footswitch)
スピーカー：-
トーレックス：Fawn
グリルクロス：Black basketweave
電圧：90V to 264V 50/60Hz
重量(kg)：6.7
寸法：402 x 222 x 214