フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーションは、フェンダーとして初となるメタバース“Fender Stratoverse”(フェンダー ストラトバース)を「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル2022」にて発表した。このメタバースはソーシャルメタバース企業Metaの「Horizon Worlds」の一環として、フェンダーがR/GAとともに共同開発したもので、今までにないVR/ARによる音楽体験を世界のユーザーに提供する。
Fender Stratoverseの世界は、成層圏の上空に浮かぶ雲に囲まれたギターの形をした島で構成されており、ユーザーは島の“ヘッドストック”、“ネック”、“ボディ”の各所を探索することができる。島全体の探検が終わると、音楽を作成することができる本体験のハイライトである“Riff Maker Scavenger Hunt”(リフ メーカー スカベンジャーハント)にたどり着く。ユーザーはここでStratoverseの至るところから入手できるサウンドを重ね合わせたり、美しいメロディを作る方法を学ぶことができる。
光るフェンダー・ピックの形をしたサウンドは、成層圏の雲から見つけることができ、エアギターチャレンジ、ピック投げゲーム、ギタークイズなどのタスクをクリアすると、サウンドがアンロックされる。そのサウンドをギター型の島にあるRiff Makerの12個の枠のいずれかに配置することで、プレイヤーはカスタマイズ可能なリフのループに自分のサウンドを追加できる。さらにプレイヤーは、カスタマイズ可能な装着アイテムや、「Fender Stratosphere」プレイリストにアクセスできるプロモーション・ワードも入手することができる。
フェンダーは、米国だけで過去2年間に約1,600万人がギターを始めたとの調査結果を受け、TikTokのアカウントをローンチし、6ヵ月以内に100万人のフォロワーを獲得した。こうした中、今回のメタバースへの参入は、フェンダーがよりデジタルに精通した若年層に向けて、新しく導入したテクノロジーとマーケティングの革新的な取り組みの1つになるという。またMeta社とのパートナーシップは、ファン同士がメタバース上で集まり、協力し合い、一緒に音楽を作る機会を提供する取り組みの第1歩となる。
フェンダー社のCMOであるエヴァン・ジョーンズは、このFender Stratoverseについて次のコメントを発表した。
フェンダー社の初となるメタバースの試みに、Meta社とコラボレーションできることを大変嬉しく思います。私たちは、あらゆる音楽表現を可能にすることにコミットしており、このテクノロジーによってフェンダーのファンやクリエイターが国境や文化、そして距離を越えて一つの場に集まり、遊び、創造することができる可能性に期待しています。この様なパートナーシップと実験は音楽の旅に不可欠な要素で、メタバースの無限な可能性と私たちの初の“Fender Stratoverse”の体験でクリエイターたちがどのようなものを生み出せるのかを楽しみにしています。