strymon(ストライモン)から、プレミアムなサウンドと機能を追究した新たなコンパクト・ペダル6製品が登場した。国内での販売は、オールアクセスインターナショナルにより2022年7月5日(火)から開始されている。
今回登場したのは“blueSky”(ブルースカイ/リバーブ)、“El Capistan”(エル・キャピスタン/テープ・エコー・シミュレーター)、“DECO”(デコ/テープ・サチュレーション)、“DIG”(ディグ/デジタル・ディレイ)、Flint”(フリント/リバーブ&トレモロ)、“Lex”(レックス/ロータリー・スピーカー・エミュレーター)の6モデル。
各モデルともに従来の機種の第2世代であり、これまでの仕様は継承しつつも、新しく便利な機能が追加され、サウンドとパフォーマンスが大幅に向上している。
まずファームウェアのアップデートやMIDI接続ができるUSB-Cポートに加え、MIDIを操るためのTRS MIDIジャック、モノラル/ステレオ切り替え可能なフル・ステレオ入出力、プレミアムJFET入力を装備。パワフルなARMプロセッサーも新たに採用され、消費電力を押さえながらより高い処理能力を実現している。MIDIクロック同期では最大300ものプリセットが保存可能。ユーザー・インターフェースもより使いやすくシンプルに、直感的な操作性を可能にしながら、より多彩で細かな設定まで対応している。
各モデルの特徴は下記の通り。
blueSky V2 リバーブ
- コンパクト・ペダルのリバーブに革命を起こしたblueSkyが進化し、さらに美しく広がりのあるサウンド・スケープを追究。
- 旧モデルと同様に、plate、room、springの3種類のリバーブ・タイプを搭載し、モジュレーションはlight、deep、offに切り替え可能。
- 新たに加えられたSHIMMERノブによって、リバーブには1オクターブ上の音、roomリバーブには1オクターブ上と5度上の音、springリバーブには1オクターブ下の音をそれぞれ追加することができる。
- クラシックなスプリング・リバーブのファンから、スタジオ・ラックの愛好家、新しいサウンドを追い求めるアンビエント系クリエイターまで、様々な人々の高い要求に応える高品位なリバーブ・サウンド。
El Capistan V2 dTapeエコー
- 独自開発のdTapeテクノロジーと新しいパワフルなARM DSPにより、本物のテープ・エコー特有の暖かみとサチュレーションを再現。
- クラシックなスラップバック・エコーからサイケデリックな浮遊感漂うスペイシーなサウンドまで、あらゆるサウンドにリッチな深みを与え、ほかでは味わえないリアルなトーンをもたらす。
- SPRINGノブは、かつてのテープ・エコー・マシンに搭載されていたスプリング・リバーブ・タンクを再現。
- 独自のアルゴリズムにより、ビンテージらしい上質なテクスチャーを備えたスプリング・リバーブが甦る。
- コンパクト・ペダルのサイズでありながら、オリジナルに劣らない本物のサウンドが手軽に体験できる。
DECO V2 テープサチュレーション
- 1950〜60年代特有の立体的な温かみとテープの甘いサチュレーションをもたらすテープ・エフェクトのサウンドを忠実に再現。
- TONEノブで、テープ・サチュレーションのカラーをダークからブライトまでシームレスに調整可能。
- VOICEスイッチで2つのテープ・マシンを切り替え可能。classicは2トラック・マスタリング用オープンリール・マシーン特有の反応やサチュレーションを生み、cassetteはハイエンド・カセット・レコーダーのオート・レベル・コントロール(ALC)プロセスを加えたコンプレッションの効いたファットなトーンをもたらす。
- かつてのオープンリールの豊かなサウンドを、現代のあらゆる音楽シーンで使えるシンプルな操作性で提供。
DIG V2 デジタル・ディレイ
- 1980年代に開発されたラック型ディレイと、strymon流のモダン・ディレイという異なる2つのディレイを1台に納めたペダル。
- モジュレーションの深さを3段階に切り替えるMODスイッチ、3種類の異なるディレイ・タイプを切り替えるTYPEスイッチを搭載。さらに5つのリズミカルなサブディビジョンと、3つのデュアル・ディレイのルーティング・オプションが音の可能性を無限に広げる。
- 新たに搭載されたTONEノブはエコー・サウンドを左右するフィードバック音のフィルターを制御する。
- 1つのコントロールで2つのフィルターを素早く直感的に設定可能。
- スタジオでもステージでも幅広く対応する、高品位で多彩なデジタル・ディレイ・サウンド。
FLINT V2 リバーブ&トレモロ
- ギター・エフェクトの創成期に登場し、1960年代以降のギタリストたちを魅了してきた定番アンプのトレモロとリバーブをすべて凝縮したペダル。
- 一方にトレモロ、もう片方にリバーブを搭載し、それぞれ3種類のアンプから選ぶことが可能。
- SPEEDノブは、さらにスローなトレモロを再現できるようLFO周波数のレンジが1Hz近くまで拡張されている。
- リバーブ側にも、リバーブ信号が出力されるまでのタイムを調整するプリ・ディレイ機能を新たに搭載。
- スタジオ級の高品位な2つの定番サウンドを1台で堪能できる。
Lex V2 ロータリー
- ビンテージのロータリー・スピーカーがもたらす独特で力強いサウンドを忠実に再現。
- 実際のロータリー・スピーカーで発生する複雑な干渉を研究し尽くした本機では、さらに様々な設定を簡単に実行できるよう、ユーザー・インターフェイスを大幅に刷新。
- ドライ信号を追加できるDRYノブ、+/-6dBブースト/カットできるVOLUMEノブ、集音マイクのポジションを切り替えるMICスイッチ、SLOW/FASTスイッチで切り替え時の(ローター)立ち上がり速度を選べるRAMPスイッチを新たに追加。
そしてこれら6モデルに共通する特徴としては次のものが挙げられる。
全機種共通の特徴
- ハイ・インピーダンス超低ノイズClassA JFETプリアンプ入力
- ロー・インピーダンス・ステレオ出力
- TRSエクスプレッション・ペダル、Strymon MiniSwitch、MultiSwitch Plus、TRS MIDIが接続可能なエクスプレッション入力
- USB-C対応(MIDI接続、ファームウエア・アップデート用)
- 独立した2つのOn/Offフット・スイッチ
- 高品質JFET入力
- 超低ノイズ、ハイパフォーマンスな24-bit 96kHz A/D&D/Aコンバータ
- ハイパフォーマンス520MHz ARMスーパースカラー・プロセッサー
- 32-bit浮遊演算プロセッシング
- 20Hzから20kHzのフリーケンシー・レスポンス
- 入力インピーダンス: 1M Ohm
- 出力インピーダンス: 100 Ohm
- 牢性と軽量性を兼ね備えたアルミ・ボディ
- 9VDCパワープライ
- 最大9V DC(センターマイナス)、最小300mA
- Designed and built in the USA