DEATH BY AUDIOより、新作エフェクト・ペダル“SPACE BENDER”が登場した。
本機のキャッチコピーは“宇宙を捻じ曲げるためのエクストリーム・モジュレーター”。エフェクターの分類上ではコーラスやフランジャーと同じモジュレーション系ではあるが、DEATH BY AUDIOらしくモジュレーションによる効果を極限まで追求したペダルであり、これまでに体験したことがないような異次元的なサウンドをも生み出せるものとなっている。
本機のフロント・パネルの右側にはSPEEDとDEPTHのノブが配置され、左側にはDELAY TIME、MODULATION、INTENSITYの3つのロッカー・スイッチが付いている。
さらに筐体の内部にはトリムポットが設置されており、裏蓋を開けることでアクセスできる。
各コントロールの役割は次のとおり。
SPEED
- LFOスピード、エンベロープのセンシティビティ、ディレイ・タイムを同時に制御する。
- 短いタイムではスローなモジュレーションのフランジャーやコーラス・サウンドとなり、長い設定ではタイム・ストレッチが付与され、痙攣するようなモジュレーション・ディレイになる。
DEPTH
- LFOまたはエンベロープのデプス、ディレイのフィードバックを同時に制御する。
- 微細でマイルドなエフェクトから、より長い設定では引き伸ばされた音の波が押し寄せる。
DELAY TIME
- 全体のディレイ・タイム可変レンジを極端なショート(x1)からミディアム・ロング(x10)の間で選択する。
- エンベロープの極性も反転される。
MODULATOR
- ディレイ・ラインのモジュレーション・ソースを選択する。
- LFOモードではサイン波、ENVモードではエンベロープになる。
- SPEEDとDEPTHノブでLFOとエンベロープを調整可能。
INTENSITY
- エフェクト全体のインテンシティ(強度)を設定する。
- 高い設定ではオシレーション、フィードバック、狂ったようなノイズが飛び出す。
GAIN(内部)
- ペダル全体の出力レベルを設定するトリムポット。
- ユニティから破滅的なラウド・レベルまで設定可能。
SPEEDとDEPTHのノブでディレイのタイムとフィードバックを制御すると同時に、ディレイのモジュレーション・パラメーターをワイルドに変化させることも可能。また3つのロッカー・スイッチのコンビネーションにより、モジュレーション・ディレイ、コーラス、フランジャーを縦横無尽に横断することができる。
そしてこれらのコントロールの組み合わせにより、“ガラスのようなベル・レゾナンス”、“巨大なリバース爆撃音”、“船酔いする悪魔的ドローン”などと形容される様々なサウンドを作ることができる。
次の動画(英語)はYouTubeのDeath By Audioチャンネルで公開されているもので、ブルースとヴィクトリアという名の2体のマネキンがSPACE BENDERについてユルめに語り合うユーモラスな内容になっている。
ほかにもSPACE BENDERのサウンドや機能を紹介している動画がいくつか公開されているので、それらもぜひチェックしてみよう。 また、動画の途中で出てくるブランド主宰者=オリヴァー・アッカーマンに興味を持ったならば、以下のインタビュー記事も読んでほしい。
DEATH BY AUDIO
SPACE BENDER
【スペック】
サイズ:127 x 66 x 62 mm
重量:263g
9VDCセンターマイナス、65mA。電池使用不可。
消費電流:62mA
【価格】
41,580円(税込)
【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/