WALRUS AUDIO(ウォルラス・オーディオ)より、ファズ・ペダルの新製品“EONS”が登場した。
EONSは、オーバードライブのAGES、ディストーションのERASに続く、WALRUS AUDIOのFive-Stateシリーズの第3弾にあたるペダルだ。
本機には、ボリューム、ゲイン、ベース、トレブルといった一般的なコントロールに加え、3Vから18Vまでの電圧を調節できるVOLTAGEコントロールと、5つのモードを選択できるMODEスイッチが装備されている。これらにより、重厚でオープンなディストーションのようなサウンドから、“ブチブチ”または “ジリジリ”としたゲート・ファズまで、様々なサウンドを作ることができる。
ポイントとなる2つのコントロールの特徴は次のとおり。
VOLTAGEコントロール
- このノブで回路の使用電圧を調整可能。
- ノブが最小の位置で約3V駆動となり、ローファイな“死にかけのバッテリー”サウンドが生まれる。
- ノブが最大の位置で約18V駆動となり、よりオープンでコンプレッションの少ない、さらに低音が増強されたサウンドになる。
- ノブを下げるにつれ、高域に寄った枯れたサウンドに変化する。
- ノブが正午の位置に差し掛かるとゲートがかかってくる。
- ノブを下げることでボリューム自体も下がっていく。
- 選択するモードにより効果は異なる。
MODEスイッチ
- 5つのモードをロータリー・スイッチで切り替えることができる。
- それぞれのモードは異なる周波数レスポンスやクリッピング・スタイルの組み合わせになっており、1台のペダルで5種類のファズ・サウンドを出すことができる。
各モードの特徴
- I. シリコン・ソフト・クリッピング:丸みを帯びコンプレスされた伝統的なビッグ・ファズ・トーン。
- II. シリコン・クリッピング+ベース・ブースト:ローエンドを増強し、コンプレスされたクランチー・サウンド。
- III. ゲルマニウム・ソフト・クリッピング:“もしディストーションとファズに子供がいたら?”を再現したダイナミックでクランチーなトーン。
- IV. LEDクリッピング・ダイオード:わずかにハイエンドをカットした、ダークでダイナミクスのあるトーン。
- V. LED+シリコン・ソフト・クリッピング・ダイオード+ハード・クリッピング・シリコン・トランジスタ:最も暴れ感のあるモードで、強烈なゲインを持ち、コンプレスされたラウドで凶暴なトーン。
なお、WALRUS AUDIOのペダルには筐体にユニークなイラストを使ったモデルが多いが、今回のEONSには雄々しい角を持つ山羊が描かれている。
国内での販売は2022年10月30日(日)より開始。
WALRUS AUDIO
EONS Five-State Fuzz
【スペック】
電源:9VDC センターマイナス(アダプター専用)200mA minimum
サイズ:6.7cm(W)× 5.8(H)×12.6(D)cm
重量:300g
【価格】
38,500円(税込)
【問い合わせ】
パール楽器製造 TEL:047-484-9111 https://pearl-music.co.jp/walrusaudio/