ディレイ、リバーブ、ファズを統合したCOLLISION DEVICESのペダル“BLACK HOLE SYMMETRY” ディレイ、リバーブ、ファズを統合したCOLLISION DEVICESのペダル“BLACK HOLE SYMMETRY”

ディレイ、リバーブ、ファズを統合したCOLLISION DEVICESのペダル“BLACK HOLE SYMMETRY”

 フランスのハンドメイド・エフェクター・ブランド、COLLISION DEVICES(コリジョン・デバイセス)が開発したユニークなペダル、“BLACK HOLE SYMMETRY”(ブラックホール・シンメトリー)の国内販売が、キクタニミュージックによって2022年11月11日(金)より開始された。

 本機は、絶妙なバランス感と温かみが感じられるディレイ、上品かつ心地の良いリバーブ、圧倒的な破壊力を持つファズ・サウンドの3つを同時に、または個別に使うことができる複合的なエフェクト・ペダルだ。

 本機のフロント・パネルの下部に配置された3つのスイッチにはブラックホールにちなんだ名がつけられており、ディレイのON/OFFスイッチはERGOSPHERE(日本語では「エルゴ球」)、リバーブはEVENT HORIZON(「事象の地平面」)、ファズはSINGULARITY(「重力の特異点」)という名前になっている。

BLACK HOLE SYMMETRY

 またノブの配置の仕方も独特で、パネルの端に位置する5つのノブはディレイ、その内側の4つの小さなノブはリバーブ、中心の大きなノブはファズに対応している。こうしたレイアウトも、周辺から中心に向かってエルゴ球、事象の地平線、重力の特異点と並ぶブラックホールの概念図から着想を得たものと思われる。

 実際、本製品のユーザー・マニュアル(キクタニミュージックの公式ページからダウンロード可能)には「ブラックホールの音と映像を表現するために、BLACK HOLE SYMMETRYが開発されました」と書かれており、ブラックホールの概念図も掲載されている。さらにジョエルという人物がブラックホールに吸い込まれていくショート・ストーリーまで載っている。

 各ノブの役割は次のとおり。

ERGOSPHERE(ディレイ)をコントロールするノブ

  • MIX:ウェット信号の割合を調節する。ドライ信号と同程度の音量まで調節可能。
  • TIME:ディレイ音とディレイ音の間隔を調節する(0秒から1秒)。時間が長くなるにつれ信号がLo-Fi化する。
  • FEEDBACK:リピート回数を調節する。
  • MODULATION:ディレイ音の変調の割合を調節する。
  • SPEED:ディレイ音を変調するオシレーターの周波数を調節する(0.1〜20Hz)。

EVENT HORIZON(リバーブ)をコントロールするノブ

  • MIX:ウェット信号の割合を調節する。
  • PICH:エコー音のピッチを変更する。最大5度までシフトすることが可能。
  • RADIANCY:エコー音に含まれるピッチシフターの割合を調節する。エコー音に明るさを加えることができる。
  • ECHO:エコー・タイムを調節する(最大15秒)。

SINGULARITY(ファズ)をコントロールするノブ

  • DISINTEGRATE:圧倒的な破壊力を持つファズ・サウンドの音量を調節する。音を確認しながら少しずつ上げて調節するのがオススメ。

 YouTubeのキクタニミュージック・チャンネルで公開されている次の動画では、ギタリストのAssHが実演を交えながら、BLACK HOLE SYMMETRYのサウンドと操作方法をクリーン→ディレイ→リバーブ→ファズの順でわかりやすく解説している。ぜひ見てみよう。

COLLISION DEVICES
BLACK HOLE SYMMETRY

【スペック】
最大消費電流:250 mA
電源:9V DC (センターマイナス)
入力インピーダンス:1 MΩ
出力インピーダンス:1 kΩ
寸法:186 x 119 x 56mm
重量:約800g

【価格】
オープンプライス

【問い合わせ】
キクタニミュージック https://www.kikutani.co.jp