東京・池袋でリペア・ショップを営み、ギター・マガジンでいくつものセミナーを連載してきた西村秀昭による著書『ストラトとレス・ポールに同じゲージを張ってはいけない理由~ギターに潜む小さな物理』が2月15日(水)にリットーミュージックより発売される。
本書は2012年からギター・マガジンに連載された『優しいギター物理学』を改題し、加筆・再編集したものだ。
ギタリストなら誰にでも弦の好みのゲージがあるだろう。090のセット、010のセットなど様々だが、自分に合ったゲージが見つかると、ストラトにもレス・ポールにも同じゲージを張っていないだろうか。はっきり言って、これはNGである。なぜだろうか?
また、ストラップでぶら下げた時にバランスよく安定するギターと、ヘッドが下がったり、ボディが前に倒れたりするギターがある。なぜだろうか?
これらにはきちんと理由があり、それを知ることでより良いパフォーマンスを発揮することができる。
プロのリペアマンは当然、こういった法則を熟知し日々の仕事に生かしているのだが、代々にわたって経験則で受け継がれてきたもので、きちんと数値化されているわけではない。
それを科学的に計測し裏付けようとするのが本書。著者が開発した専用計測機を使って、ギターに潜む物理を数値化し、わかりやすく解説する。
プレイヤーが本書の内容を理解することで、ギターの構造を正しく理解し、演奏性の向上も望めるだろう。
Contents
- 01. テンションの法則その1
弦の張力を測定する方法を考える - 02. テンションの法則その2
測定する項目を考える - 03. テンションの法則その3
スケールで張力はどう変わるのか? - 04. テンションの法則その4
弦のゲージで張力はどう変わるのか? - 05. テンションの法則その5
チューニングで張力はどう変わるのか? - 06. テンションの法則その6
ここまでの計測結果の総評 - 07. テンションの法則その7
テンションを理解し、演奏性を高める - 08. テンションの法則その8
テンション・ピンとブリッジの働き - 09. テンションの法則その9
ダウンフォースの計測 - 10. テンションの法則その10
スプリング・テンションの計測1 - 11. テンションの法則その11
スプリング・テンションの計測2 - 12. テンションの法則その12
アーミング時に発生する力の計測1 - 13. テンションの法則その13
アーミング時に発生する力の計測2 - 14. バランスの法則その1
ギターの重心点にまつわる物理1 - 15. バランスの法則その2
ギターの重心点にまつわる物理2 - 16. ギア比の法則
ギター・ペグの構造を考察する - 17. ペグの進化と構造
ギター・ペグに潜む小さな物理 - 18. ノイズの原因と対策
弦アースとシールディングの基礎知識 - 19. ビレの原因と対策
ギター調整の基本を知る
『ストラトとレス・ポールに同じゲージを張ってはいけない理由~ギターに潜む小さな物理』
西村秀昭(著)
品種 | ムック |
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仕様 | B5変形判 / 112ページ |
発売日 | 2023年2月15日 |
ISBN | 9784845638574 |