フェンダーのストラトキャスターが、今年で生誕70周年を迎えた。
フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーションは、この2024年を「The Year of the Strat(ストラトキャスターの年)」と位置づけ、「Forever Ahead Of Its Time(いつも先駆け。これまでも、これからも。)」をテーマとした各種のキャンペーンを展開している。
今回はその中から、世界を対象としたグローバル・キャンペーンを2つ紹介しよう。
動画 「Voodoo Child: Forever Ahead of Its Time」
先頃YouTubeで公開された「Voodoo Child: Forever Ahead of Its Time」は、現代の音楽シーンを象徴するギタリストたちが全員ストラトキャスターを持って集結し、ジミ・ヘンドリックスの「Voodoo Child」を独自のアレンジで演奏した動画だ。
登場するのは、ナイル・ロジャース、ジミー・ヴォーン、トム・モレロ、マテウス・アサト、タイラー・ブライアント、レベッカ・ラヴェル、サイモン・ニール、アリ・オニール、タッシュ・サルタナといった錚々たるメンバーで、日本からも我らがReiがアジア代表として参加している。
また、各アーティストの迫力あるパフォーマンスはもちろんだが、ジミ・ヘンドリックスの有名なLive In Maui公演を彷彿させるセットも見どころの1つだ。
この動画について、ナイル・ロジャースとReiは次のコメントを寄せている。
ナイル・ロジャースのコメント
1973年にストラトキャスターを手に入れたとき、自分のサウンドに欠けていたのはこれだと気づき、そこから僕の人生が1000%変わったんだ。
このストラトのおかげで、何十年もの間人々に愛されてきたジャズインスパイアのダンスディスコ・ファンク・ポップや、ロック、カントリー、フォーク、EDMコラボなど、数々の曲を書くことができたんだ。
Reiのコメント
わたしが初めてストラトキャスターを手にしたのはNYCに住んでいた幼稚園のころでした。それは母親が若い頃に買った1986年製のメイド・イン・ジャパンの ’62 Stratocasterでした。アイコニックな3トーンバーストカラーのストラトは、わたしが音楽の旅路を歩き始めるにあたり、最高の友人でした。
ストラトは「主人公のヴァイブス」を叫んでいて、それがめちゃくちゃグッときます。 なおかつ、バラエティーに富んだ表情があるので、様々なジャンル感を演奏するわたしのようなアーティストにはもってこいのギターです。
今回ストラトキャスターという世界中で長年愛されているギターのセレブレーションに、アジア代表として選んでいただけたことを光栄に思います。結局のところ必要なのは“たった一本の最高なストラト” なんです。
なお、これに続いて次の2つの動画も近日公開される予定だ。
Strat Sessions
バディ・ガイとクリストン“キングフィッシュ”イングラムが登場する、トークと演奏を融合させたコンテンツ。
Icons of the Strat
ストラトキャスター70周年を記念して制作されたポートレート・シリーズ。バディ・ホリーがエド・サリヴァン・ショーに出演した際のギターや、ジミ・ヘンドリックスがステージで燃やしたギター、デヴィッド・ギルモアのブラックス・トラトキャスター、ボニー・レイットが愛用する1969年製ストラトキャスター、そしてジョージ・ハリスンの唯一無二の“Rocky”まで、世界を変えたアイコン的なストラトキャスターが紹介される。
プレゼント・キャンペーン「Show Us Your Strat」
グローバル・キャンペーンとしては、さらに「Show Us Your Strat(自分のストラトを見せよう!)」と題した3ヵ月にわたるプレゼント企画が予定されている。
内容は、自身のストラトキャスターをSNSに投稿すると、抽選で70名に70周年記念モデルまたはFender Custom Shop Limited Edition 1954 Stratocasterなどの豪華賞品が当たるというもの。
対象地域は北米、メキシコ、イギリス、ドイツ、フランス、日本、オーストラリアで、キャンペーン期間は太平洋時間の2024年4月22日から6月22日までの8週間。
当選者の発表は2024年6月下旬が予定されている。
詳細は後日公開されるキャンペーン公式ページで確認してほしい。