日本エレクトロ・ハーモニックスが、KMA Machinesのノイズゲート・ペダル“PYLON ATB Noise Gate”(パイロンATBノイズゲート)の国内での取り扱いを開始した。
本機は超高速でスムーズなノイズゲート機能に加え、ブースト・ノブやセンド/リターン端子も備え、さらに外部機器によるコントロールや、アンプのチャンネルの切り替えまでもが可能な多機能なペダルだ。
本機のフロント・パネルにはTHRESHOLD、CUT、BOOSTの3つのノブと、HIGH/LOWおよびSYNC/OFF/ONの2つのスイッチが装備されている。
また本機の右側面にはSENDとRETURNの端子があり、左側面にはCHANNELとEXT. CONTROLの端子が装備されている。
以下では本機のおもな特徴と、上記のコントロールおよび端子の役割を簡単に紹介しよう。
電光石火でノイズを除去
本機は高性能なBlackmer VCAをベースとしており、“電光石火の速さ”で正確にノイズを掌握するため、素早いパーム・ミュートにも問題なく反応し、音の減衰にもしっかりと対応する。
ノイズを除去するための適切なスポットを見つけるには、HIGH/LOWスイッチでモードを選び、THRESHOLDノブでゲートが作動するポイントを設定すれば良い。なおHIGHモードではソフトに減衰する音になり、LOWモードでは素早く閉じる音になる。
またゲートが作動し始めると同時に、フットスイッチの上にあるLEDが白から青に変わるので、いつゲートが作動したかもすぐにわかる。
ブースト機能
本機のBOOSTノブにより、最大で30dBのゲインを得ることができる。
またCUTノブでは低域を6dBカットでき、サウンドを引き締めることができる。
SYNC/OFF/ONスイッチはブーストの動作を切り替えるもので、SYNCにした場合はゲートをオンにすると同時にブーストがオンになる。OFFではブーストが常にオフになり、ONでは常にオンになる。
またブースト回路が作動すると、BOOSTとCUTのノブが点灯するようになっている。
高品質トランスで豊かなトーン
本機はプロ・オーディオ品質のトランスを搭載しており、これにより豊かなトーンを実現している。
余計な低音を抑えるロール・オフ機能
本機には余計な低音を抑えるロール・オフ機能も搭載されており、ブースト回路をオンにした時に65Hz以下で作動するようになっている。これによって音の濁りを防ぐことができる。
センド/リターン端子で様々に接続
本機にはSEND/RETURN端子が装備されているため、様々な接続方法が可能だ。たとえば4ケーブル・メソッドを使うことで、アンプが発するドライブ・サウンドのノイズを防ぐことができる。
外部機器で本機を制御
EXT. CONTROL端子はノイズゲートまたはバイパスを作動させるための外部機器をつなぐ端子だ。
例えば、本機をアンプの上などに置きながらゲートは時々オフにしたいという時は、手持ちのノーマリー・オープンのモメンタリー・スイッチをこの端子につなぎ、端子の上のスイッチをBP(バイパス)に設定すれば良い。
アンプのチャンネルの切り替え
CHANNEL端子は、ペダルを作動させると同時にアンプのチャンネルを切り替えたり、他のペダルの機能を作動させたい時に利用する。これは例えば、アンプのクリーン・チャンネルと歪みチャンネルを両方使うが、ゲートは歪みチャンネルだけに使いたいといった時に便利だ。
なお、スイッチの極性は端子の上にあるスイッチで設定する。
以上がPYLON ATB Noise Gateのおもな特徴だ。なおモデル名の中の“ATB”は、Advanced、Transformer、Boostの頭文字を並べたもののようだ。
KMA
PYLON ATB Noise Gate
【スペック】
電源:9V DC(センター・マイナス、2.1mm)
消費電流:140 mA
寸法:75W × 123D× 54H mm
重量:294g
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
日本エレクトロ・ハーモニックス https://www.electroharmonix.co.jp