オールカラーのビジュアル・ブック『STOMPBOX日本語翻訳版』が、リットーミュージックより2023年9月12日(火)に発売される。
本書は、世界で活躍する様々なジャンルの新旧ギタリスト/ベーシスト総勢100人(物故者についてはその関係者)を対象に、各自の愛用するペダル・エフェクターについて直撃取材し、そこで得られた彼らの生の声と、実際に保有している製品の写真を掲載する、オール・カラーの美麗なビジュアル・ブック。いわば『108 ROCK STAR GUITARS 伝説のギターをたずねて』(2019年/リットーミュージック)や『Immortal Axesレジェンドが愛したギターたち【日本編集版】』(2022年/同)のエフェクター版と言えるものだ。
そこにはこれまであまり語られてこなかったギタリストたちが使用しているエフェクターに焦点を当てたインタビューだけでなく(下の画像①)、名機の歴史(②)や開発スタッフへの取材(③)やデザインについての考察ページ(④)も用意されており、まさに“読んで面白く”、“眺めて美しい”、最高のコレクターズ・アイテムとなっている。
特に面白いのは、やはりギタリストが自分の愛機を語るメイン・ページだ。
構造や原理を理解して使っている知性派から、ルックスやデザインに惹かれた外見重視派、難しいことはわからないがとにかく出音が気に入ったという単純明快派まで、それぞれがそれぞれの言葉で自分のエフェクター愛を熱弁している。
みんなに共通しているのは、愛機をまるで人格を持った“相棒”と見なしているところ。ギタリストにとっては楽器はもちろんだが、エフェクターもまた自己表現のための重要なアイテムであることを、あらためて知ることができるだろう。
原著となる『STOMPBOX: 100 PEDALS OF THE WORLD’S GREATEST GUITARISTS』のデザインを可能な限り踏襲した、512ページにも及ぶ大部の1冊。読み応えは十分だ。
STOMPBOX日本語翻訳版 CONTENTS
自叙 他序 巻頭言
100 PEDALS
ジミ・ヘンドリックス
ジョン・フルシアンテ
ダイムバッグ・ダレル
スティーヴィー・レイ・ヴォーン
スティーヴ・ヴァイ
アンディ・サマーズ
マーク・スピアー
エリック・ジョンソン
ヌーノ・ベッテンコート
アラン・ホールズワース
スティーヴ・ハウ
ジョン・スコフィールド
ジョー・サトリアーニ
ミック・ロンソン
ジョー・ペリー
マーク・ボラン
ジム・ジャームッシュ
ビリー・ギボンズ
アレックス・ライフソン
フランク・ザッパ
エイドリアン・ブリュー
マイク・スターン
ロビー・クリーガー
アーニー・アイズレー
ピーター・フランプトン
ジャック・ホワイト
J・マスキス
トム・モレロ
サーストン・ムーア
ビル・フリゼール
スティーヴ・ハケット
ウェイン・クレイマー
グレアム・コクソン
ジェリー・カントレル
スティーヴ・スティーヴンス
デイヴ・ナヴァロ
ヴァーノン・リード
ジェニファー・バトゥン
リー・ラナルド
ラリー・ラロンデ
エリオット・イーストン
ミック・ボックス
マイク・マクレディ
ディーン・ディレオ
ジョシュ・クリングホッファー
スティーヴ・アルビニ
リーブス・ガブレルズ
デヴィッド・トーン
ダグ・ウィンビッシュ
リタ・フォード
エリック・ゲイルズ
マイケル・ハンプトン
オズ・ノイ
キム・セイル
ショーン・レノン
マイク・ケネリー
ダニエル・アッシュ
カーキ・キング
スチュアート・ブレイスウェイト
ジョン・ドワイヤー
アルバート・ハモンド・ジュニア
カート・カークウッド
ネルス・クライン
ポール・リアリー
ホアン・アルデレッテ
デイヴィ・アラン
スコット・ホリデー
ジョン・ダイアー・ベイズリー
ジーナ・グリーソン
コートニー・バーネット
カール・ブローメル
マシュー・カーズ
スティーブン・ドローズ
ピーター・ホルムストローム
リプリー・ジョンソン
サラ・リプステイト
グレッチェン・メン
リーバ・メイヤーズ
エムドゥ・モクター
エド・オブライエン
バズ・オズボーン
ブラッド・ペイズリー
マリッサ・パターノスター
マット・パイク
ジョーイ・サンティアゴ
メアリー・ティモニー
エイドリアン・アトリー
トロイ・ヴァン・リューウェン
ディーン・ウィーン
ニック・ジナー
ぺドラム・シアダティアン
ニック・ラインハート
スティーヴ・ターナー
ホイットニー・ペティ
グレッグ・アンダーソン
ダウド・ポパル
マーク・ボーウェン
ウィリアム・リード
Wata
スティーヴ・ウィン
エフェクト・ペダルの大いなる歴史
ペダル・イノベーターたちによる円卓会議
どんな楽器にエフェクト・ペダルを使ってもかまわない理由
ストンプボックスの外観デザイン
3人のストンプボックス・コレクターとそのコレクション
エイロン・パズ(著者) プロフィール
ブルックリンを拠点に活動するフォトグラファー、アートディレクター。その作品は、「New York Times」、「Rolling Stone」、「Observer」、「Maxim」、「Wax Poetics」、「Saveur」、「Monocle」、「Conde Nast Traveler」、デルタ航空の機内誌など、世界中の雑誌や出版物で目にすることができる。2014年に出した自身初の写真集『Dust & Grooves: Adventures in Record Collecting』は現在第3版で、これまでの販売部数は2万5,000部を超える。かつてはエアギターに熱中していたが、2008年にオスロで開催されたエアギター世界選手権でブリトニー・スピアーズの曲に合わせて“Bフラット・へキサトニック/オデッセイ・スケール”なる前代未聞の技を披露して失格となってからは足を洗い、その才能とエネルギーを音楽関連のアートブック作りに注ぎ込むようになった。
『STOMPBOX日本語翻訳版』
エイロン・パズ(著)/ダン・エプスタイン、ジェームス・ロトンディ(編)/ペーター加藤(訳)
品種 | 書籍 |
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仕様 | AB判 / 512ページ |
発売日 | 2023.09.12 |
価格 | 7,920円(本体7,200円+税10%) |
ISBN | 9784845639120 |