フェンダーより、ケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)のシグネチャー・ファズ・ペダル“Fender Shields Blender”が発売された。国内での販売は9月6日(水)より、フェンダー公式ショップ及び全国の正規取扱店にて開始されている。
ケヴィン・シールズは、1980年代後半から1990年代にかけてアイコニックなファズ・サウンドで世界を驚かせ、その後のロック界に大きな影響を与えた。特に名作『Loveless』は、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインを商業的成功へと導いた。
そして今回発売された“Fender Shields Blender”は、ケヴィンとフェンダーの4年にわたる共同開発を経て誕生した製品で、ファズの名機“Fender Blender”の回路を蘇らせながら、斬新な機能をも取り入れたペダルとなっている。
また今年の6月には数量限定品の“Limited Edition Fender Shields Blender”がリリースされ、発売直後に完売したが、今回の“Fender Shields Blender”は、その通常製品版にあたる。
本機のおもな特徴は次のとおり。
クラシックなデザイン
ケヴィン・シールズ自身が所有するファズ・ペダルの名機“Fender Blender”の回路を丁寧にハンドトレースすることで、オリジナル・ペダルのトーンを再現。
2つのフットスイッチで切り替え可能なチャンネル
フットスイッチで切り替え可能な2つのファズ・チャンネルは、それぞれ専用のレベル・コントロールを装備。チャンネル1ではファズ・ボイスとクリーン・シグナルのブレンドが可能。チャンネル2ではクリーン・シグナルを除去した強力なサブオクターブ・ファズ・サウンドを鳴らし切ることができる。
ブレンド可能なファズ
ボリュームとブレンド・ノブにより、クリーン・シグナルとファズ・シグナルの適切なバランスを設定し、ユニークなサウンドを作ることが可能。ファズ・ノブとオクターブ・ノブを使用して、デュアルまたはトリプルのオクターブ・ファズの適切なミックスを調整することもできる。
SAGサーキット
フットスイッチによる切り替え操作が可能なSAGサーキットは、動的な感知回路を使用して内部で崩れるようなファズ音を生成し、プレイヤーのピッキングの強度に応じてトランジスタに供給する電力を制御する。これにより、これまでになかったようなスパッタリングやダッキング効果が得られる。
本モデルの発売を記念し、YouTubeのFenderチャンネルでは次の動画が公開された。ケヴィン・シールズがペダルを手で操作する横で、ダイナソーJr.のJ・マスキスがギターを弾くという、特別な内容だ。
またJosh Chapmanによる解説と、Adam Armijoによる試奏が試聴できる次の動画も公開された。
なおギター・マガジンWEBでは、ケヴィン・シールズ本人がLimited Edition Fender Shields Blender(数量限定製品)について語ったインタビュー記事を今年の7月に公開している。こちらもぜひお読みいただきたい。
Fender
Fender Shields Blender
【スペック】
Material: Brushed Aluminum
Power Requirements: 9-Volt Battery or 9VDC Center Negative AC Adapter (not included)
Power Consumption: 80mA
Input Impedance: 100kΩ
Output Impedance: 15kΩ
【市場想定売価】
33,000円(税込)
【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60 http://fender.co.jp