GOATのBlue Seriesから登場した新製品、“SUSTAINOR”を紹介しよう。
GOATのBlue Seriesは、1980年代に多大な人気を博したROCKMANのエフェクターの回路を再設計したシリーズで、昨年までにGENERATOR、STEREO CHORUS、STEREO ECHOの3モデルが順次商品化されている。
今年の12月に発売されたSUSTAINORは、ROCKMANのオリジナル機(モデル名はSUSTAINOR)の回路とサウンドを再現したもので、同シリーズの中でも商品化の希望が最も多かったものだという。
また、オリジナル機のようなハーフラック・サイズではなく、ペダルボードに収まるコンパクト・エフェクターとして開発されたことや、日本国内の工場で精密に作られていることも既存の3モデルと同様だ。
SUSTAINORのエフェクターとしての基本的な位置づけは、2チャンネル仕様のプリアンプ・ペダルと言えるが、DISTとEDGEの2つの歪みモードと、CLNとCLN2の2つのクリーン・モードの計4モードを切り替えることで、激しいディストーションから青空を思わせるクリーンなサウンドまで、多彩な音色を作り出すことができる。
また2つのチャンネルによる2つの異なるサウンドを、フットスイッチで切り替えて使用できる。
加えて、コンプレッサーで入力ゲインを整えることができ、音切れのない自然なノイズ・リダクション効果が得られるスマートゲート(ノイズゲート)も搭載。
各モードを細かく調節できるミニ・スイッチや、サステイン・タイムを調節できるノブも用意されている。
各コントロールの機能は次のとおり。
ノブ
- CHANNEL A LEVEL:CHAN Aの出力レベルを調整する。
- CHANNEL B LEVEL:CHAN Bの出力レベルを調整する。
- MODE SELECT × 2:CHAN AとCHAN Bのそれぞれのモード(DIST/EDGE/CLN/CLN2)を切り替える。
- GATE TRIG.:ノイズゲートの感度を調整する。
- GAIN:すべてのモードでの細かいゲイン調整に使用する。
- TREBLE BOOST:全体の高音成分を調整する。アンプやサウンド・システムなどの最終的な補正をする時に使用する。
- SUSTAIN:サステインのフィードバックを調整する。
ミニ・スイッチ
- PHASE:多スピーカー・キャビネットをマイクで収音した場合のフェーズ打ち消しパターンを再現する。
- PRESET MODE A/B × 3:CHAN AとCHAN Bのそれぞれのモードをより細かに調整する。
フットスイッチ
- CHANNEL:CHAN A(Red)とCHAN B(Green)を切り替える。
- ON:エフェクトのオンとバイパスを切り替える。
LED
- OVERDRIVE THRESH:DIST/EDGEモードが動作すると点灯する。
- COMPRESSOR:コンプレッサーの動作が表示される。
多くのロック・ファン、ギター・ファンの記憶に残る“ROCKMANのあのギター・サウンド”を自分のものにしたい人は、このSUSTAINORをはじめGOAT Blue Seriesの各製品を試してみてはいかがだろうか。
GOAT Blue Series 公式ページ
https://tcgakki.com/pages/blue-series
GOAT
SUSTAINOR
【スペック】
INPUT
インピーダンス:2MΩ 以上
最大レベル:3.3Vrms(+10dBv)
コンプレッサー
調整レンジ:21dB
ゲート
ハイカット周波数特性: -3dB at 1.5kHz, -20dB at 15kHz
THRESHレンジ:20dB連続
OUTPUT
インピーダンス:1kΩ
CLN最大レベル:1.5Vrms(+6dBV)
DIST/EDGE最大レベル:1Vrms(0dBV)
高域ブーストレンジ:20dB at 4kHz連続
TREB. BOOST レンジ:20dB連続
サイズ:W134, D126, H71 (mm) 突起含む
電池: 9Vアルカリ乾電池×1
ACアダプター:9V DCセンターマイナス 1A以上
※製品の仕様上、電池での連続使用可能時間は10分ほど。専用のACアダプターのご使用を推奨。
【価格】
52,800円(税込)
【問い合わせ】
TC楽器 TEL:03-5386-4560 http://www.tcgakki.com