ギブソンより、人気機種をアップデートした新モデル“Les Paul Modern Studio”が登場

　ギブソンより、新製品“Les Paul Modern Studio”（レス・ポール・モダン・スタジオ）が登場した。国内での販売は2024年2月より開始されている。

　Les Paul Modern Studioは、その名前から察しがつくように、人気機種のLes Paul Studioをもとにしつつ、現代的なアップデートを加えたモデルだ。その各パーツを見ていこう。

ボディ・カラー

　ボディ・カラーは、Smokehouse Satin（スモークハウス・サテン）、Worn White（ウォーン・ホワイト）、Wine Red Satin（ワインレッド・サテン）の3種類。

Smokehouse Satin

Worn White

Wine Red Satin

ボディ

　本モデルのボディには、軽量化と優れた音響特性を追求した中空構造の“Ultla Modern Weight Relief”（ウルトラ・モダン・ウェイト・リリーフ）が採用されている。

　材はバックがマホガニーで、トップがメイプル。

　この仕様はLes Paul Studioから受け継いだものだ。

ピックアップ

　ピックアップもLes Paul Studioと同様で、タイトで高出力なハムバッキング・サウンドを生み出す498T（ブリッジ）と490R（ネック）が搭載されている。

ヒール加工

　一方、Les Paul Studioからアップデートされた部分も多い。

　まずネックとボディの接合部には、ハイ・ポジションへのアクセスを容易にする“モダン・コンタード・ヒール”加工が採用されている。

指板

　指板材はローズウッドに代わってエボニーを使用。

　またロー・フレットからハイ・フレットに向かって徐々に平らになるコンパウンド・ラジアスを採用することで、指板全体にわたっての演奏性を高めている。

コントロール

　コントロールは、2ボリューム、2トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクターという一般的な構成だが、2つのボリューム・ノブはLes Paul Studioと同じくプッシュ／プル式のスイッチを兼ねており、これにより各ピックアップのコイル・タップができる。

　さらに本モデルでは、2つのトーン・ノブもプッシュ／プル式のスイッチになっており、片方でフェイズ・サウンド、もう片方でピュア・バイパスを選択することが可能。つまりトーンの選択肢が、Les Paul Studioよりもさらに増えているわけだ。

ハードウェア

　ブリッジやテイルピースは、アルミニウムのチューン・オー・マティックとストップ・バー・テイルピース。

　チューニング・マシンはGrover Rotomatic with Keystone Buttonを採用。

　これらのハードウェアのフィニッシュは、Les Paul Studioではクロームであったのに対し、Les Paul Modern Studioではブラック・ニッケルが採用されている。

フィニッシュ

　グロス・フィニッシュではなく、サテン・フィニッシュが採用されている点も、Les Paul Modern Studioの特徴の1つだ。

　このサテン・フィニッシュとブラック・ハードウェア、エボニー指板という新仕様により、全体的なルックスは黒をアクセントにした落ち着いたものなり、Les Paul Studioとはまた異なる印象のギターとなっている。