LANEYより、ペダル型のアンプ・ヘッド“BCCLOUDPEDAL-LTQ”が登場した。
ヨルシカなどのサポートや、自身のユニットであるanoneなどで活躍するギタリスト、下鶴光康によるレビューをお届けしよう。
文:鈴木誠 撮影:星野俊
※本記事はギター・マガジン2024年11月号の「New Products Review」から転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。
フュージョン界で活躍するセッション・ギタリストのトム・クァイルと共同開発したペダル型アンプ。Laneyの真空管アンプ“LIONHEART”シリーズのサウンドをペダル・サイズで再現し、プリ・ブースト機能やスプリング系のデジタル・リバーブも搭載。
2chのそれぞれについて、ボリューム、ゲイン、“ノーマル/ブライト/ダーク”のサウンド・キャラクターを選択でき、接続先の機材に合わせた素早いセッティングが行なえる。
ギグバッグのポケットに入るほどの大きさながら、DI OUTやUSB-C端子など入出力も充実。現代のギタリストに嬉しい万能性が魅力だ。
Comment by 下鶴光康
芯のあるハッキリとした音色
マーシャル1960Aのキャビネットにつないで鳴らしてみましょう。……おっ、非常に芯のあるハッキリとしたサウンド! “ペダル型アンプ”と銘打っているだけあって、けっこう本格的ですね。
ブリティッシュ・アンプ特有のハイが抜けて、抜群のロック感があります。
2ch共ゲインをフルアップしてクランチ程度ですが、ブースト・スイッチがプリゲインのように使えるので、リード・トーンとしては十分な歪みを得られますよ。
そしてこのモデルはトム・クァイルが所有しているキャビネットのIRデータが入っているので、ライン出力時にも高品質なサウンドが期待できそう。
気軽に持ち運べて、どんな場所でも素早く自分の音が出せますね!
下鶴光康
[しもづる・みつやす] 熊本県出身。ヨルシカをはじめ、サポート・ギタリストとして活躍。その傍ら、2020年には音楽ユニット、anoneを結成して活動中。ゼンハイザー×tunecore主催のオーディションにて“ゼンハイザー公認アーティスト”として選出。ヨルシカのツアーに持ち込む巨大エフェクター・ボードの運搬が超大変な今日この頃。
LANEY
LIONHEART LOUDPEDAL
BCCLOUDPEDAL-LTQ
【スペック】
●コントロール:プリ・ブースト、クリーン・ボリューム、クリーン/ブライト・スイッチ、チャンネル・スイッチ、ドライブ・ゲイン、ドライブ・ボリューム、ドライブ・トーン・キャラクター(ノーマル、ブライト、ダーク)、ベース、ミドル、トレブル、リバーブ
●入出力端子:インプット×1、スピーカー出力(最小8Ω)×1、FXセンド/ライン出力×1、AUX IN(3.5mm)、ヘッドフォン出力(3.5mm)、XLR DI出力、USB-C
●電源:24V 2.5A 60W DC
●外形寸法:199(W)×143(D)×67(H)mm
●重量:1.7kg
●付属品:24V電源アダプター
【価格】
45,800円(税込)
【問い合わせ】
サウンドハウス https://www.soundhouse.co.jp TEL:0476-89-1111(成田)/0885-38-1111(徳島)