ポーランドのメーカーであるタウラス(Tauras)より、ペダル型真空管アンプ・ヘッド“Stomp-Head SH8.Qube”のクローンで、真空管を搭載しないバージョンの“Stomp-Head SH8.Qlone”が登場した。日本国内での取り扱いは日本エレクトロ・ハーモニックスが担当する。

ソリッドステート・アンプ・ヘッドとなったStomp-Head SH8.Qlone。デジタル・シミュレーションのない完全アナログ設計で、真空管バージョン(Stomp-Head SH8.Qube)に劣らぬサウンドを生み出すとされる。
アンプ・ヘッドとしてもプリアンプとしても使える多機能アンプ
アンプ・ヘッドとして使う場合、出力は25Wか50Wを選択可能。スピーカーのインピーダンスを自動検出し、4/8/16Ωいずれの場合であっても、同じパワーで再生できる設計だ。

接続できるスピーカーは、通常のギター専用スピーカー・キャビネット、FRFR(フルレンジ・フラットレスポンス)スピーカー、フルレンジPAスピーカー等のHi-Fiスピーカーと幅広い。
また、スピーカー・シミュレーター搭載で、キャビネットを繋がなくてもリアルなサウンドでのレコーディングに対応。ラインアウトは¼″ステレオ端子。フルレンジ・スピーカーで鳴らす際はCelestion Creambackのシミュレーション・サウンドを再生できる。スピーカー・キャビネットを接続しない状態では、パワー・アンプはオフになる。
多機能ながら使いやすい操作性
Stomp-Head SH8.Qloneは、幅広いスピーカーやラインアウトに対応する多機能アンプながら、使いやすい操作系を持つ。

フットスイッチは「REVERB」「CLEAN-DRIVE」「BOOST」の3つ。その他のコントロールは「BASS」「MIDDLE+RANGEスイッチ」「TREBLE」「PRESENCE」「DRIVE」「DRIVE LEVEL」「REVERB」「VOLUME」。
さらに「MASSIVE」でサステイン/サチュレーションの設定、「BOOST」でわずかにダーティーになるブーストを加えられるほか、「DRIVEセレクター」で〈H Gain|Classic|Classic / H Gain & BOOST〉の切り替え、「SPEAKER CABINET SELECTOR」で 〈ギター用|フルレンジ〉のキャビネット切り替えが行なえる。

真空管バージョンのStomp-Head SH8.Qubeと似ているようでいて、コントロール系などを見ると、いたるところに細かな違いが見受けられる。これらは、各部のソリッドステート化に合わせた変更点だろう。詳細は両機のスペックを比較してみてほしい。
Tauras
Stomp-Head SH8.Qlone
【スペック】
●出力: 50W、25W
●スピーカー・インピーダンス: 自動検出〈4|8|16Ω〉
●2チャンネル: CLEAN|DRIVE
●フットスイッチ: REVERB|CLEAN-DRIVE|BOOST
●コントロール: BASS|MIDDLE + RANGEスイッチ|TREBLE|PRESENCE|DRIVE|DRIVE LEVEL|REVERB|VOLUME
●MASSIVE :サウンド・サチュレーション
●DRIVEセレクター: 〈H Gain|Classic|Classic / H Gain & BOOST〉を切り替え
●SPEAKER CABINET SELECTOR: 〈ギター用|フルレンジ〉キャビネットを切り替え
●BOOST: 出力信号レベルを増加
●シリアル・エフェクトループ
●LINE-OUT:シミュレーションあり(PIN)、シミュレーションなし(RING)、または両方同時に送信可能。
●電源: 90〜240V
●寸法(突起物含まず): 60H × 185W × 175D mm
●寸法(突起物含む): 78H × 185W × 175 Dmm
●重量: 1.35kg
【定価】
オープンプライス
【問い合わせ】
日本エレクトロ・ハーモニックス https://www.electroharmonix.co.jp