書籍『佐橋佳幸の仕事1983-2025 EN』が5月20日に発売　J-POPの名曲誕生秘話が満載

書籍『佐橋佳幸の仕事1983-2025 EN』が、2025年5月20日（火）にリットーミュージックより発売される。

「ラブ・ストーリーは突然に」のフレーズ誕生秘話など、伝説の名演にまつわるエピソードが満載！

本書は、日本を代表するトップ・セッション・ギタリストであり、アレンジャー、音楽プロデューサーとしても活躍する佐橋佳幸の40年以上にわたる活動をまとめたものだ。

著者は、洋楽からJ-POP、歌謡曲まで多岐にわたるジャンルに精通する音楽評論家の能地祐子。

メイン・コンテンツの「佐橋佳幸の40曲」は、WEBサイト「Re:minder」の連載記事を加筆・修正したもので、そのボリュームは全304ページで構成された本書の7割近くに及ぶ。

そしてここでは、佐橋がこれまでに関わってきた膨大な楽曲の中から特に重要な40曲（下記）が選ばれ、その曲に対して彼が何を考え、どんな仕事をしたのかが、本人への取材をもとに徹底的に掘り下げられている。

誰もが知る大ヒット曲の「ラブ・ストーリーは突然に」（小田和正）や「TRUE LOVE」（藤井フミヤ）の項では、J-POP史に残る印象的なイントロが誕生するまでの秘話が明かされている他、ミュージシャン同士の興味深いエピソードも多く語られている。

またJ-POPシーンを代表する数々のアーティストたちの曲に加え、佐橋自身のバンドであるUGUISS、佐橋のソロ、小倉博和とのスーパー・ギター・デュオ山弦の楽曲も、制作当時の本人の思い出とともに詳しく紹介されている。

以下（『佐橋佳幸の仕事1983-2025 EN』コンテンツ）には、曲ごとの扉にあたるページの画像を12枚並べているが、実際には1曲につき3ページ〜7ページが割り当てられているので、読み応えも十分だ。

さらに本書には、佐橋のライブ・グラフ、愛用ギター・コレクション、幼少期からの生い立ちを綴ったバイオグラフィー、佐野元春およびピーター・ゴールウェイとの対談、詳細な年表も掲載されている。

佐橋佳幸というたった1人のギタリストの仕事を追った本ではあるのだが、登場人物は彼の人脈を反映して多彩かつ豪華。

著名アーティストたちとのやりとりや、楽曲制作にまつわる裏話が存分に含まれているので、J-POPのファンには楽しく、またJ-POPの研究者にとっては欠かせない資料になるだろう。

『佐橋佳幸の仕事1983-2025 EN』　コンテンツ

ライヴグラフ

愛用ギター・コレクション

サハシ物語

佐橋佳幸の40曲

①「Sweet Revenge」UGUISS
②「REAL」大江千里
③「Long Good-Bye」太田貴子
④「Self Control」TM NETWORK
⑤「12月の雨」EPO
⑥「GET READY」宮原学
⑦「センチメンタルカンガルー」渡辺美里
⑧「僕にはわからない」佐橋佳幸
⑨「ステイション・ワゴン」鈴木祥子
⑩「Travelling Girl」桐島かれん
⑪「あなたに会えてよかった」小泉今日子
⑫「ラブ・ストーリーは突然に」小田和正
⑬「クリといつまでも」SUPER CHIMPANZEE
⑭「湖のふもとでねこと暮らしている」矢野顕子
⑮「花〜すべての人の心に花を」喜納昌吉
⑯「Always」ロッテンハッツ
⑰「もう恋なんてしない」槇原敬之
⑱「渋谷で５時」鈴木雅之（w/菊池桃子）
⑲「TRUE LOVE」藤井フミヤ
⑳「タイム・パッシズ・オン」佐橋佳幸
㉑「Hello」福山雅治
㉒「POESIA」坂本龍一
㉓「魂を抱いてくれ」氷室京介
㉔「瞳の扉」（『ポポロクロイス～はじまりの冒険』OST）SIEサウンドチーム（歌：marhy）
㉕「TOKYO FANTASIA」山下久美子
㉖「1/2」川本真琴
㉗「硝子の少年」Kinki Kids
㉘「風の手のひらの上」佐野元春＆ザ・ホーボー・キング・バンド
㉙「Song for James」山弦
㉚「毎日がスペシャル」竹内まりや
㉛「花のように」松たか子
㉜「夢を聞かせて」小坂忠
㉝「緑の風」大貫妙子（大貫山弦妙子）
㉞「ボクノート」スキマスイッチ
㉟「風が吹いている」いきものがかり
㊱「Still Standing」Char
㊲「J-Tea」Darjeeling
㊳「海月〜UMIZUKI〜」スターダスト・レビュー
㊴「人力飛行機」山下達郎
㊵「オン・ザ・バンドスタンド」ピーター・ゴールウェイ