『コードに合ったフレーズが弾ける! ギタリスト必修ペンタトニック入門』 が発売 人気の著者・いちむらまさきによるギター教則本の最新刊 『コードに合ったフレーズが弾ける! ギタリスト必修ペンタトニック入門』 が発売 人気の著者・いちむらまさきによるギター教則本の最新刊

『コードに合ったフレーズが弾ける! ギタリスト必修ペンタトニック入門』 が発売 人気の著者・いちむらまさきによるギター教則本の最新刊

スマホですぐ聴ける音源、シンプルな構成、簡潔な解説文が魅力

教則本『コードに合ったフレーズが弾ける! ギタリスト必修ペンタトニック入門』が、リットーミュージックより2025年10月17日(金)に発売された。著者は、これまでにも数多くのギター教則本を執筆し、読者の立場に立った、読みやすく、わかりやすい解説で人気を集めている、いちむらまさき氏だ。

本書には、ペンタトニック・スケールを中心にしたフレーズを様々なコード進行で弾いた例が55個紹介されており、ペンタトニック・スケールをこれから覚えようとしている人や、すでに知ってはいるけれどもさらに使いこなしたいと思っている人に、特に向いた内容になっている。

各章の見出しは次のとおり。

第1章 ペンタは5音だけ
第2章 マイナー・ペンタとトライアド
第3章 ペンタはメジャーもマイナーも同じ音
第4章 3つめのBOXをイメージしよう
第5章 なぜかメジャー・コードでマイナーBOX
第6章 ブルー・ノートという音が3つある
第7章 ブルースの12小節進行でソロを弾こう
第8章 ペンタに「4、7」を戻してソロを弾こう
第9章 ノン・ダイアトニック攻略法

この9つの章で、マイナー・ペンタトニックまたはメジャー・ペンタトニックのみを使った基本的なフレーズから、ブルー・ノートなどを加えた応用例までが段階的に解説されている。

では本書のおもな特徴を紹介しよう。

ストリーミングとダウンロードの両方に対応した音源
速度の選択も可能

本書の各項目に対応した音源は、次の特設WEBサイトに用意されている。

『コードに合ったフレーズが弾ける!ギタリスト必修ペンタトニック入門』 特設サイト
https://www.rittor-music.co.jp/e/3125317115/

ストリーミングとダウンロードの両方に対応しているので、スマートフォンでもパソコンでも簡単に再生できる。

特設サイトの画面
▲特設サイトをパソコンのブラウザで表示したところ。一番上の緑色のボタンでmp3ファイルが一括ダウンロードでき、その下に並んだコントロールでトラックごとの音源のストリーミング再生ができる。

またストリーミングでの再生速度は5段階(0.5×、1×、1.25×、1.5×、2×)から選ぶことができるので、自分の目的に応じたテンポでの練習が可能だ。

特設サイトの画面
▲こちらは特設サイトをスマートフォンで開いたところ。音源の再生速度を選択中。

2ページごとに完結したシンプルな構成

本書の55個の項目は、すべて2ページの見開き単位で完結している。

またそのうちのほとんどの項目は、左ページがポジション図とコード・バッキングのタブ譜で、右ページがソロ・フレーズのタブ譜になっている。

中面画像
▲すべての項目が1つの見開きで完結。左ページは「ソロ・ポジション」と「コード・バッキング」で、右ページは「バッキングに合わせてソロを弾こう!」。

筆者としては、まずポジション図を見て指板上のどこでソロを弾くかを確認し、コード・バッキングを実際にギターで弾いてから、続けてソロを弾く、という練習方法を想定しているようだ。

こうした練習によって読者は、各種のコード進行に応じたペンタトニック・スケールの使い方を体得していくことができる。これが本書のサブ・タイトルである“コードに合ったフレーズが弾ける!”が意味するところだ。

短く簡潔な解説文

そして本書の大きな特徴は、解説文の文字数が非常に少ないことだ。スケールをテーマにしたギター教則本の中で、文字量がこれほど少ないものは稀だろう。

しかしながら、筆者が読者に伝えたいことは、ごく短い文章の中で簡潔に述べられており、特に重要なポイントはタブ譜の中の赤い吹き出しにも書かれている。

中面画像
▲吹き出し入りのタブ譜。

教則本を買ったけれども長い文章を読むのに疲れて途中で挫折してしまった、という経験を持つ人でも、この本ならば楽々と読破できるだろう。

また音源と吹き出し付きのタブ譜だけで、筆者の意図を直感的に理解できることも多いかと思う。

各章の末尾には「おさらいと補足」というページもあるが、これも1つの章につき1ページのみの短さとなっている。

中面画像
▲左側が「おさらいと補足」のページ。右側は次の章の扉。

以上が本書のおもな特徴だが、この中で紹介されているソロ・フレーズの難易度を知りたい人や、この本が今の自分に役立つかどうかを確認したい人は、まず特設サイトに用意された55個の音源を一通り聴くことをお勧めしたい。

また著者のいちむら氏自身も、本書に関する動画をYouTubeで3つ公開しているので、こちらもぜひ参考にしてほしい。

『コードに合ったフレーズが弾ける! ギタリスト必修ペンタトニック入門』
いちむらまさき(著)

品種書籍
仕様B5変形判 / 144ページ
発売日2025.10.17
ISBN9784845643400