Electronic Audio Experiments(EAE)より、広大なゲイン・レンジと激しいオクターブ・サウンドを備えたオペアンプ・オクターブ・ファズ、“Glaive”がリリースされた。

本機は24Vへの内部昇圧によりヘッドルームを広げ、さらにオペアンプで+80dBまでブーストすることにより、金属的で鋭利な高域と暴力的な低域をどちらも実現。その前段にレゾナンスのついたハイパス・フィルターが配置されており、サウンド・キャラクターの緻密な調整を可能にしている。
また、全波整流回路を用いたアナログ・オクターブ回路を備え、波形の下半分を”折り返す”ことで疑似的にオクターブ成分を生み出すアナログ・サーキットが用いられている。例えば、12フレット近辺で単音を演奏すると比較的素直なアッパー・オクターブが生成されるが、パワー・コードで5度を鳴らした場合突如ダウン・オクターブが発生する。入力された音に対して激しく反応し、オクターブ・ダウンを含む意図しない成分をも生み出すことができるのも、Glaiveの魅力の1つだ。

現在生産終了となっている0xEAE Fuzzの後継機と言えるこのペダルには、LPF(ハイカット)スイッチのほかに、ゲート・サウンドで獰猛さを開放するSquelchスイッチが新たに搭載されている。
各モードの特徴は次のとおり。
LEVEL:出力音量。
Fuzz:1段目のゲイン・ステージを調整。最大+80dBまで上げることが可能。
Weight:入力のハイパス・フィルターのカットオフ周波数を調整。タイトなアタックや、破壊的な低域を実現する。
Texture:時計回しにすることで、ファズの入力にアナログのアッパー・オクターブのミックス分量を増やすことができる。低い設定では微かに倍音が加わり、高い設定ではより拡張された倍音とサブベースの人工的なノイズを伴う、サブ・ハーモニクスが加わる。
LPF:3ポジションのトーン・スイッチ。中央=高域カットなし、下=中程度の高域カット、上=強い高域カット。
Squelch:3段階のコントロール・バイアス/ゲート動作設定。中央=オフ、下=弱いゲート、上=強いゲート。
Electronic Audio Experiments
Glaive
【スペック】
●バイパス:リレー・スイッチング、オペアンプ・バッファード・バイパス
●入力インピーダンス:@1Khz: 1MΩ
●出力インピーダンス:@1Khz: <1kΩ
●パワーサプライ:9VDC、2.1mmセンター・マイナス(70mA以上)
●サイズ:66(W)×121(D)×40(H)mm
●重量:210g
【希望小売価格】
45,540円(税込)
【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/
