長年にわたって支持されてきた“症状→原因→対策”のロジカル・トレーニングを今、再び
2004年の発行以来、20年以上にわたって読者から支持され続けてきた教則本『ギターがうまくなる理由 ヘタな理由』の新装版が、2026年2月17日(火)にリットーミュージックより発売される。
本書は主にはエレクトリック・ギターを弾くアマチュア・ギタリストを対象としたものだ。その内容を旧版との違いも含めて紹介しよう。

著者の野村大輔氏は、ギター講師としての豊富な経験を持ち、数々のヒット教則本の著者としても知られる人物だ。
その著者が本書の“はじめに”に書いた文章が、この本の内容をよく表しているので、それをまず引用しよう。
はじめに
文:野村大輔
まずは本作を手に取っていただき,本当にありがとうございます。
この本が大切にしているのは,「こう弾きなさい」という一方的な押し付けではなく,「なぜ,うまく弾けないのか?」という理由を徹底的に言語化することです。自分ではなかなか気づくことができない「ヘタの正体」を正しく理解することこそが,上達への一番の近道になります。
「症状」を知り,「原因」を特定し,正しい「対策」を実践する。このステップの先にあるのは,本来やりたかった演奏や,出したかった好みのトーンを自在に操れるようになるなど,ギター本来の目標です。そこへ遠回りせず,最短で目標に近づけるよう,本書がその一助となれば幸いです。
ここに書かれているとおり、本書は“症状→ 原因 →対策”というステップによるトレーニング方法を詳しく解説したものだ。また自分の弱点をロジカルに分析することで練習の精度を高め、上達するまでの道のりを短縮することを目的としている。
また全体は序章、第1章、第2章の3つのパートで構成されている(詳細は下記を参照)。
その序章では“1日に何時間ぐらい練習すれば良いか?”などのトレーニング全般に関わるテーマが扱われている。

第1章の“プレイ・フォーム編”と第2章の“テクニック編”の各項目は4ページ単位で完結しており、1〜2ページ目には“症状、原因、対策”が書かれ、3〜4ページ目にはトレーニング用の譜例が掲載されている。


第2章の最後には、40小節から成る“総まとめ練習曲”の譜面が掲載されている。

上の図を見ればわかるとおり、全体的に読者の理解を助けるための写真や図版が多く入れられ、タブ譜には弦を押さえる指の指定や、ピッキングの方向も記入されている。こうした丁寧な作りも、本書がロングセラーになった理由の1つだろう。
以上の特徴は旧版にも共通するものだが、表紙と音源の提供方法は今回の新装版で変更されている。
まず旧版の表紙はギターを弾く手元の写真を使ったものだったが、新装版ではピクトグラムをあしらったデザインに変更された。
余談だが、旧版は20年以上にわたって楽器店や書店の本棚に並べられていたので、“購入はしていないが表紙には見覚えがある”という人も多いのではないだろうか。

また各トレーニングに対応した模範演奏とカラオケ音源の提供方法は、旧版では付録のCDだったが、新装版ではWEBの特設サイト(本の発売と同時に公開予定)でのダウンロード&ストリーミングに変更された。
ストリーミングでの再生速度は可変式(*注)で、自分の熟達度に合ったテンポでのトレーニングも可能だ。
*注:再生環境による。
なお、本書の旧版が出版されてからすでに22年が経過しているが、この本で紹介されているトレーニングにはすでに古くなったものはなく、いつの時代のアマチュア・ギタリストにも役立つものばかりだ。
またここ20年ほどの間にギターやバンドから遠ざかり、CDプレイヤーも処分してしまったという人もいるかもしれないが、そうした人が今再びギターの上達を目指すことになった時には、スマホやパソコンで音源が聴ける本書の新装版がお勧めだ。
『ギターがうまくなる理由 下手な理由 新装版』の内容
序章
- 1日に何時間ぐらい練習すれば良いか?
- 集中力をつけるにはどうしたら良いのか?
- 個人練習でグルーヴ感を養うことは可能か?
- ウォーミングアップは必要か?
- COLUMN1:果報は寝て待て?! どうしても弾けないフレーズ攻略法
第1章:プレイ・フォーム編
【左手】
- 握り込み式フォームで、安定したプレイができない
- クラシック式フォームの時に、左手が安定しない
- 握り込み式、クラシック式の使い分けに不安がある
- フィンガリングが思うようにいかない
- 小指バタバタ・フィンガリングを治したい
- ポジション移動でプレイが不安定になる
- 気がつくと、指先で押弦ができていない
- カッティング時にミュートが曖昧になる
- ジョイントがうまくできない
【右手】
- 出音がショボく、ヌケの良い音が出ない
- 速いピッキングができない
- 弦移動を含むピッキングが苦手
- リズムが不安定
- カッティングのキレが悪い
- オルタネイト・ピッキングが苦手
- COLUMN1:筆者がたどり着いた究極トレーニング それは指立て伏せ?!
第2章:テクニック編
- 気持ち悪いビブラートになる
- チョーキングの音程が不安定
- チョーキングに表情がない
- ハンマリング&プリングがスムーズにできない
- スライドでフレーズがよれる
- コード・チェンジがスムーズにできない
- クリーン・トーンになった途端、うまく弾けない
- ピッキングで強弱がつけられない
- 単音カッティングがビシッと決まらない
- エコノミー・ピッキングが苦手
- スウィープ時に音がしっかり出ない
- タッピングで開放弦が鳴ってしまう
- チキン・ピッキングで右手が不安定になる
- 総まとめ練習曲
野村 大輔(のむら だいすけ) プロフィール
エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギター・アレンジを得意としている。また、幅広いジャンルをカバーしつつもブルースをベースにしたプレイ・スタイルを持ち味としたギタリスト。様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディング・サポート、ライブ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、執筆活動など、幅広く活動を続けている。
公式サイト:https://d-nomura.com
YouTube チャンネル「野村大輔の放課後Plugin同好会」:https://www.youtube.com/@Plugin-club

ギターがうまくなる理由 下手な理由 新装版
野村 大輔(著)
| 品種 | ムック |
|---|---|
| 仕様 | B4変形判 / 136ページ |
| 発売日 | 2026.02.17 |
| ISBN | 9784845643882 |