ギター・カッティングの様々なプレイ・スタイルを網羅したエクササイズ集
教則本『コード、単音、リード、いろんなスタイルで弾ける! ギタリスト必修カッティング入門』が、リットーミュージックより2026年6月19日(金)に発売される。

本書は、これまでに数多くのギター教則本を執筆し、そのわかりやすさで読者から絶大な支持を集めてきた、いちむらまさき氏の最新刊だ。
テーマは、ギターの“カッティング”。
カッティングというと、コードを16ビートで素速く弾くイメージが強いかもしれない。しかし本書では、1音だけを鳴らす“単音カッティング”や、2音のハーモニーによる“複音カッティング”、メロディをカッティングのリズム感で歯切れ良く弾く“リード・カッティング”などのエクササイズも網羅されている。
全体の構成は、“基礎知識 → ブラッシング → コード → 単音 → 複音 → リード → 総合”、と難易度順にステップアップしていく流れだ(詳細は下記の「目次」を参照)。
各テーマは2ページの見開き単位で完結しており、左ページが解説で右ページが譜例という直感的なレイアウト。さらに譜例内の吹き出しには、練習するうえで意識しておきたいポイントが的確にまとめられている。


模範演奏の音源は、本書の特設WEBサイト(近日公開予定)からストリーミングまたはダウンロードで再生することができる。
ここで聴ける各音源は、「ドラムによる4拍のイントロ → 譜例①の模範演奏 → 譜例①のカラオケ → 譜例②の模範演奏 → 譜例②のカラオケ……」という構成になっている。
これにより、読者は模範演奏を聴いた流れのまま、カラオケ部分に自分のギター・プレイを重ねることができる。英会話レッスンの先生に“Repeat after me”と言われて復唱する感覚に近く、自分のプレイと模範演奏の違いも見つけやすいはずだ。
また、章が進むにつれて難易度は徐々に高くなるが、どの順番で練習するかは読者に委ねられている。
本書は、音符数を増やしていく順番で章分けしていますが、実際に練習していく順は自由です。「第2章を先にやってから第1章をやってみたら弾けた」も「とりあえず第4章が弾けるか試してみよう」も問題ありません。また、弾けない譜例は一旦飛ばして、次に進みましょう。少し進んでから、戻ってみると弾けることもあります。
──「本書の進め方について」より
例えば特設WEBサイトで、本書の山場にあたる「第6章 カッティング・リード・ギターに挑戦しよう!」の音源を聴いて“これを弾きたい!”と思った人は、いきなりそこから始めてもかまわないわけだ。もし上手く弾けなければ、それより前の章に戻って基礎固めをすれば良い。
そうして本書の各章を行ったり来たりしているうちに、カッティングの腕前は自然と上がっていくだろう。
自身のカッティングの切れ味をさらに鋭くしたい人、様々なバリエーションを知りたい人、ソロ・プレイの中にカッティングを取り入れたい人などに、本書をお勧めしたい。
なお、カッティングという奏法は初心者には敷居が高く感じられるかもしれない。しかし著者のいちむら氏は、“初心者こそトライしたほうが良い”と言う。
その理由が語られている、本書の「はじめに」の全文を以下に引用しよう。
はじめに
●カッティングはギターのあらゆる腕前に関係します
カッティング・ギター(以下カッティング)とは、どんなイメージでしょうか? 「コードを変更させながら複雑なリズムでピッキングすること」「中級 or 上級コースの難しそうなこと」ですか? もちろん、それらも含まれると言えますが、筆者は
「単音弾きやリードもカッティングであり、初心者こそトライしたほうが良い」
と考えます。
初級の頃にトライすることで、多くの基礎的なコツを習得することになります。その理由は下記です。
(1)すべてのプレイがリズム・プレイだから
(2)鳴らしたくない弦をミュートする技が身に付くから
(3)ブラッシングと空振りを習得するのに最適だから
ギター・プレイは「音を出して、止める」ことであり、リズムに乗って音を止めることがカッティングの根本で、そのために弦をミュートする行為がギター上達のカギとなります。
また、カッティングはコード弾きだけでなく、単音プレイ、リード・ギターにも関係します。すべてのプレイで、休符を弾くという意識と、ブラッシング(弦をミュートしたままピッキングすることでアタック音のみを出す奏法)をマスターすることが重要なのです。
本書は「前半はかなり簡単に、そして徐々に難しくなる」ように作ってあります。本当の意味での基礎演奏を習得してください。
いちむらまさき
なお、本書の発売日は6月19日(金)だが、Amazonなどのネットショップではすでに予約の受付が開始されている。
『コード、単音、リード、いろんなスタイルで弾ける! ギタリスト必修カッティング入門』
目次
- はじめに
- 目次
- 本書の見方
- 本書の概念
第0章 知ることは上達の入り口

- 重要なのはリズム
- カッティングに関する基礎知識
- リズムとピック
- 左右の手の動きを考える
- ミュートの概念と16ビートの乗り方
- 本書について
- カッティングで上達する未来!
- 音源について
第1章 まずはブラッシング上手になろう!

- リズム譜の基本は4拍子
- リズム感を上げる考え方
- 組み合わせに慣れよう!
- アップでも空振りしてみよう!
- 16分休符のタイミング違いに慣れよう!
- 表拍が休符なパターンにも慣れておこう!
- ブラッシングにアクセントを付けよう!
- Column ピックの選び方
第2章 リズムを理解したうえでコードを弾こう!

- コード弾きでリズム譜の基礎を知ろう!
- 音の持続具合に注目しよう!
- コードは押さえて厳選した本数を弾こう!
- 実音とブラッシングの組み合わせ
- 右手と左手のコンビネーション
- 休符とブラッシングを比べてみよう!
- テクニック入りのコード・カッティングに挑戦!
- Column 昨今の耳コピ法でギター上達
第3章 単音カッティングを攻略しよう!

- 簡単なフレーズでミュートの基本を習得!
- 弦移動のある単音ピッキングにトライしよう!
- パーム・ミュートで単音カッティングに挑戦!
- 32分音符で浮かせるスタッカートの指
- 3連符に乗ってシャッフルにトライしよう!
- 少しのテクニックを使った単音カッティング
- Column 立ち止まるより、進んでいくほうが良い
第4章 名付けて! ブラッシュ単音カッティング!

- 全弦ブラッシングと、1音だけ出すのを使い分ける
- ブラッシング+1音をカットする
- 単音ピッキングと比べて弾いてみよう!
- パーム・ミュートでブラッシュ単音カッティング
- チャカチャカーンとコ. コ. コケー
- 広げたポジションでカッティング
- Column ゴースト・ノートが躍動感を作る
第5章 複音でのハモリでカッティング!

- ハーモニーの「縦、ナナメ、ナナメ、縦」
- ハーモニーの「ナナメ、離れ、離れ、ナナメ」
- 1本飛びのハーモニーをカッティング
- オクターブ奏法でのカッティング
- オクターブ奏法でのフレーズ・バリエーション
- 2~ 3音でのフレーズ展開
- 8ビートにもカッティングはある
- 16シャッフルで拍の表だけを弾く
- 16分音符で8ビート&パーム・ミュートで引きのプレイ
- Column 「カッティング」の確認
第6章 カッティング・リード・ギターに挑戦しよう!

- 徐々にカッティング・リードを注入していこう!
- ブラッシングからリードが聴こえるようなプレイ
- リード・ギターにカッティングっぽさを加える
- カッティングを練習しながらペンタを覚えてしまおう!
- シンコペーション入りの複音プレイに挑戦!
- 8ビートと16ビートの組み合わせ?
- 高度なカッティング・リードに挑戦しよう!
- 16シャッフルでカッティング・リード
- Column カッティング・リード・ギターって誰が弾いてる?
第7章 総合的なカッティング上達を目指して!

- これがカッティングの王道フレーズ
- コード進行を想定したコード・カッティング
- 超よわよわピッキングに挑戦!
- 16シャッフルで単音乗り
- ワウとカッティング
- ロック・カッティングは勢い重視
- セカンド・ラインのリズムでアドリブ
- Column 必聴・必修カッティング・ギタリスト
まとめ
- この先の考え方
- 鳴らしてない時が重要
- 必ずしも、派手=上手いではない
- おわりに
- 著者プロフィール

コード、単音、リード、いろんなスタイルで弾ける! ギタリスト必修カッティング入門
| 品種 | 書籍 |
|---|---|
| 仕様 | B5変形判 / 144ページ |
| 発売日 | 2026.06.19 |
| ISBN | 9784845644414 |
いちむらまさき プロフィール
岐阜県生まれ、東京都調布市在住。 ギタリスト、ウクレリスト、マンドリニスト、ライター。ソロ活動、楽器セミナー、ライヴをしつつ、数々の教則本を出版。『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』『楽譜を見るのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』『リズム練習がたのしくなる方法と前ノリ、後ノリのコツ』(すべてリットーミュージック)などを執筆。調布市でスタジオ対面レッスンと、リモートレッスンで音楽教室も開講している。
- 著者レッスン・サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki