Electronic Audio Experimentsより、複雑なディレイのネットワークによって残響を生み出すリバーブ・ペダル“Scattering”が発売 Electronic Audio Experimentsより、複雑なディレイのネットワークによって残響を生み出すリバーブ・ペダル“Scattering”が発売

Electronic Audio Experimentsより、複雑なディレイのネットワークによって残響を生み出すリバーブ・ペダル“Scattering”が発売

Electronic Audio Experimentsより、複雑なディレイのネットワークによって残響を生み出すステレオ・リバーブ・ペダル“Scattering – Stereo Reverb via Delay Network”がリリースされた。

日本国内への出荷は2026年9月11日(金)より開始されている。

Electronic Audio Experiments/Scattering

Scatteringのサウンドの魅力は、一般的な澄み渡るようなリバーブとは異なり、跳ね返る音の粒を強く感じさせる残響効果にある。

本機に搭載された4つのモードの特徴は次のとおり。これらはかつての空間系エフェクターで使用されたBBDチップのMN3011や、過去のリバーブ・アルゴリズムを参考にして開発されたものだ。

  • X1:Scatteringの基準となる、リバーブとディレイの境界にあるようなサウンド
  • X2:まばらなエコーが乱反射する、よりディレイ音を強く感じるサウンド
  • Matrix:より安定したリバーブ・ディケイを生み出すモード
  • Nonlinear:リバース・リバーブのようにスウェルする未知の空間エフェクト

加えて本機では、デジタル処理で生み出される残響音を、アナログのプリアンプやフィルターによってさらに色付けすることができ、サチュレーションによって迫力を加えたり、フィルターでリバーブを劇的にシェイピングすることができる。

自由なサウンドの探求を助けるLFOも搭載。すべてのノブにアサイン可能なほか、モジュレーションの量や極性もそれぞれ設定することが可能。

さらにLFO自体をモジュレーションする2つ目のLFOも搭載。これにより波形をより複雑にすることができ、疑似的なリング・モジュレーションなどを創り出すことができる。

また本機は数十年前の技術を始点にしたペダルでありながら、ステレオ入出力やモノラルIN・ステレオOUTのルーティングなど、現代に求められる機能がフルに搭載されていることもポイントだ。

2つの設定をシームレスに移動するMorphing機能も搭載し、エクスプレッション・ペダルやCVによるフレキシブルな外部コントロールにも対応。

フルMIDIコントロールにも対応し、CCによるパラメーター制御やPCによるプリセット管理に加え、MIDI Noteを使用したクリエイティブなアプローチも可能となっている。

Scatteringの解説動画

Scatteringのサウンドと使い方は次の解説動画で確認できる。

登場しているのは、Electronic Audio Experimentsの主宰者であり、電工技師であり、ミュージシャンでもあるJohn Snyder氏だ。

Scatteringのコントロールについて

本機に装備された各コントロールの機能についても紹介しておこう。


ノブ

ノブ
  • SPACE:各リバーブ・モードを構成する個々のディレイの長さを設定する。右に回すとディレイ・タイムが長くなり、長く設定すると個々のディレイ・タップがより明瞭に聴こえるようになる。このコントロールはDSPのサンプル・レートを変更することで動作しており、設定を長くすることでアーティファクトが発生する。
  • MIX:入力信号(プリアンプ通過後)とリバーブ出力を、完全なドライから100%ウェットまでブレンドする。
  • PREAMP:入力に配置されたステレオのアナログ・ゲイン・ステージをコントロールする。ウェット信号とドライ信号の両方に影響する。この設定が高いと、温かみのあるアナログ・サチュレーションが加わる。
  • FILTER:リバーブ出力に適用される、ステレオかつアナログの2ポール・ローパス・フィルターをコントロールする。カット・オフ周波数は20Hzよりも下まで拡張されており、スウェルを生み出すのに便利。
  • DWELL:リバーブ・タップをフィードバックさせ、ディケイ・タイムを長くする。高く設定すると、一部のモードでは制御不能な発振につながる。
  • RATE:SPACEコントロールをモジュレーションすることでコーラスやビブラートを生み出すLFO(低周波オシレーター)のためのコントロール。揺れの“速度”を調整する。
  • AMOUNT:RATEと同じくLFOのためのコントロールだが、こちらでは揺れの“深さ”を調整する。

ボタン

ボタン
  • AUX:AUXフット・スイッチの機能を選択する。MORPHモードでは、AUXフット・スイッチを踏むことで2つの設定の間をダイナミックに移動することができる。PRESETモードでは、AUXフット・スイッチで保存済みのプリセットを順番に切り替えることができる。
  • MODE:リバーブ・アルゴリズムを、X1、X2、Matrix、Nonlinearの4種類のモードから選択する。
  • WAVE:LFOの波形を周期的なものとランダムなものから選択する。
  • PRESET:プリセットの保存と呼び出しに使用する。

フット・スイッチ

フット・スイッチ

AUX:多機能なスイッチで、動作はAUXボタンで選択する。このフット・スイッチを踏むことで、MORPHモードでは2つの設定の間をダイナミックに移動することができる。PRESETモードでは保存済みのプリセットを順番に切り替えることができる。

ENGAGE:ペダルのオン/オフを切り替える。長押しではTrailsのオン/オフを切り替える。


アンブレラカンパニー公式サイト内の製品情報ページからダウンロードできる日本語マニュアル(PDF/28ページ)では、さらに詳しい解説を読むことができるので、購入を検討する際はそちらもぜひチェックしよう。

製品情報 | Electronic Audio Experiments (EAE) Scattering
https://umbrella-company.jp/products/scattering/

Electronic Audio Experiments/Scattering

Electronic Audio Experiments
Scattering

【スペック】
●サイズ:121mm × 94mm × 38mm (Hammond1590BB2)
●バイパス:電子スイッチングによるバッファード・バイパス
●入力インピーダンス(1kHz):1MΩ
●出力インピーダンス(1kHz):1kΩ
●I/O:TRSステレオ入出力
●電源入力:9VDCセンター・マイナス、2.1mmバレル
●消費電流:通常時120mA、起動時200mA

【希望小売価格】
73,700円(税込)

【問い合わせ】
アンブレラカンパニー TEL:042-519-6855 https://umbrella-company.jp/