長年ギターを嗜んでいる者ならば、いつ何時、どのような状況でギターを弾くことになっても、それなりの演奏で乗り切りたいところ。その際の対応策/ギターのフレーズ・メイキングについて解説したムック本が『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』だ。そして、そのムック連動動画と各シチュエーションの解説を、ギタマガWEBで特別に公開していく。第一弾はこんなシチェーションーー“もしも、ボーカルをやっている友達に、「デモ・テープを作るから手伝ってほしいと言われたら”。
【シチュエーション1】もしも、ボーカルをやっている友達に、
「デモ・テープを作るから手伝ってほしい」と言われたら。
現場の風景
- アコギのコード・ストロークは録音済み。
- 「高めの音域でコード鳴らしてよ」というリクエスト。
- お題となるコード進行は“ C-G-Am-F”。
ボーカルをやっている友達に、“デモ・テープ作るからギターを手伝ってほしい”と言われた。行ってみるとすでにアコギのコード・ストロークは録音ずみ。“コーラスのエフェクターとか使って、高めの音域でコード鳴らしてよ”という友達からの要望があった。
渡された譜面には“C-G-Am-F”というコード進行が書いてあったので、知っているコード・フォームを押さえ、Ex-1(下図)の下段のようなフォームで、そのうちの1〜3弦だけ弾いてみた(高めの音域でという注文だったので)。すると“なんかさ、いびつだし音切れしてる。そんなに横移動とかしないで、同じような場所で弾いてよ。それに、どうして全部の弦押さえてんの? 3個しか音鳴らさないのに。3弦分だけ押さえたほうがずっと簡単だと思うけど”というツッコミが……。
つまり友達が言いたかったことはEx-1ではC→Gのところで、人差指の押弦が8→3フレットへと大きく移動している。ほかも横移動が激しい。これでは音切れしやすいし、音域の変化も大きすぎるのだ。できるだけ音域を動かさない、滑らかなコード・プレイが望ましい(もちろん、あえて横移動の大
きなニュアンスを求める場合は別として)。
さて、このようなシチュエーションに陥った場合、あなたはどう乗り切るでしょうか? こちらの解決方法は、YouTube&本書にて。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |