ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第8弾は、ライブハウスのセッション・デーに訪れた際のシチュエーション。ソウル&ファンクがテーマらしいが、手渡された譜面には何やらリズム譜が書き込んであり……。
【シチュエーション8】
ライヴハウスのセッション・デー、
今日はソウル&ファンク系がテーマ。
現場の風景
- ライブハウスの月1回のセッション・デー。
- 渡された譜面はソウル&ファンク系の曲。
- ところどころに音符や休符が示してあった。
“ライブハウスで月1回、セッション・デーというのがあるから遊びにきなよ”と友達に誘われ、腕試しも兼ねて行ってみた。
そこで渡された譜面は、ソウル&ファンク系の曲。音符のメロディを弾くということはなかったが、ノリの良い曲だけに、ところどころにキメとして、音符が示してあったのだ(Ex-1)。
そこには音符同士が線でつないであったり、休符も点在。どんなリズムなのかさっぱり解読不能だった。ほどなくして、リハーサルが始まり演奏開始。キメの部分はいよいよ迫ってくる。
でもわからないものは仕方ないので、隣のベーシストの右手の動きを見て、だいたい似たタイミングでピッキングしてみた。だいたい合っているようにも聴こえるが、どこかずれてしまう。そんな時、セッション・バンドのリーダーが言った。
“ギターの人ね、ひとりだけずれてんだけど、確認してみていい?”。リーダーは指を鳴らしつつ、“ワン、ツー、さん、しっ”とカウントを唱えた。休んでるベーシストのほうを見たが、右手は残念ながら動いていない。リズムが泳ぎまくってピタッと決まらないあやふやなギターに、目もうつろに泳ぐばかりだった。
譜面を読むということは、音符だけでなくリズム譜も理解しておくことが必要になります。最低限覚えておきたいリズムの決まりごとはを、本書&YouTubeで再確認しておきましょう。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |