ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第13弾は、永遠に続くCコード一発でギター・ソロを弾くというシチュエーション。ここでの目標は、リディアン・スケールの習得です。
【シチュエーション13】
どこまでも続くCコード・セッションでのギター・ソロ。
現場の風景
- 演奏が止まることのないCコード・セッション。
- 知っているスケールはすべて出し尽くした。
- ミストーンが思いがけない拍手喝采につながった!?
“ギター・ソロ、好きに弾いてヨ”。そう言われたものの、そこはCコードがどこまでも続く場所だった。
Cマイナー・ペンタ、Cメジャー・ペンタ、Cメジャー・スケール、そして前回のセミナーで登場したCミクソリディアンと、それなりに手は尽くしたのだ(Ex-1)。
しかしメンバーたちは、まだまだもっと弾けヨ!と言わんばかりに、こっちを見ている。演奏が止まる気配はまったくなさそうだ。やがてネタも枯れ果て、ボロボロになりながらCメジャー・スケールでソロを弾いている時のことだった。
たまたま間違えてファ#を弾いてしまったのだ。
“ヤバイ、ミスした!”と思ったら、なんだか超クールに聴こえるではないか(Ex-2)! その後、ド・レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シとなる音階でソロを弾き続けてギター・ソロは終了。するとメンバーたちからはヤンヤの拍手喝采が!
そしてキーボーディストから“リディアンなんか弾いちゃって、どこで覚えたの? すげぇウズウズきたよ”と言われた。しかしどうして合っているのか理由がイマイチわからない。ファ#が入っているというリディアン・スケールとはいったいナニモノ?
やばい!ミスした!と思って弾いたトーンが、何気にカッコいいフレーズにつながったという経験はギタリストにとってはあるあるでしょう。しかし、狙って弾くのか、もしくは偶然弾いたかでは、大きな違いがあります。ぜひ、本書&YouTubeにて、クールなリディアン・スケールを学んでいきましょう。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |