ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。今回は、オリジナル曲にギター・ソロを入れるという場面。どうも凡庸なソロしか思い浮かばず、悩んでいるようだが、こんな時に使いこなしたいのがディミニッシュ・コード・トーンだ。
【シチュエーション17】
オリジナル曲なのに、
茫洋なギター・ソロしか思いつかない……。
現場の風景
- オリジナル曲のギター・ソロに悩んでいた。
- コード進行はG7→C。
- Cメジャー・スケールからはハズれているソ#が刺激的!
オリジナル曲のギター・ソロについて悩んでいた。特に最後の部分がうまくまとまらないのだ。
そのコード進行はG7→C (Ex-1)。G7はソシレファ、Cコードはドミソからなるコードだから、ドレミファソラシからなるCメジャー・スケールで弾けばよいはず。しかしG7のコード音を取り入れたりしてフレーズをいろいろと試してみても、なんか刺激に欠けるというか、平凡な印象。
“よっしゃ! こうなったら目をつぶってフォース・パワーにでも身を委ねるかな”。そう思いつつCメジャー・スケール以外のいろいろな音を適当に試していた。
するとソ#を取り入れたEx-2のフレーズが、なんだか刺激に満ち溢れて超クールなことを発見! でもちょっと待てよ? G7のコード音はソシレファ。中でも“ソ”は、ルート音と呼ばれる大事な音だ。それと半音違いで、しかもCメジャー・スケールからはハズれているソ#がなぜ使用可能なのか?
オレの耳はどうにかなってしまったのだろうか。友達に聞いたところ“それはCコードの手前でG#ディミニッシュ・コード・トーンを弾いてることになるわけやね”という答えが。
なんですか、ディミニッシュって?
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |