ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第20弾は、ギター・ソロの構築で最強に煮詰まっていたという状況。そこで生まれた起死回生のフレーズの正体とは?
【シチュエーション20】
バンド練習で、宇宙のどこかに
浮遊しているようなソロ(?)を懇願された。
現場の風景
- バンド練習での出来事。
- コード進行はG7一発。
- GとG♯のディミニッシュ・コード・トーンを混ぜてみた。
それはバンド練習の時だった。“不安そうに宇宙のどこかを浮遊してる、みたいなソロをお願い!”とメンバーから言われ、最強に煮詰まっていたのだ。
コード進行はG7一発。不安定なスケールで攻めてみようと思い、オルタード7thスケール、ホールトーンなど、今までに会得したスケールはすべて試してはみた。しかしどれもこれも“茫洋とした不可思議なる印象”にいたるには今ひとつだったのだ(Ex-1)。
いろいろ試しながら、それはちょうどG♯ディミニッシュ・コード・トーンを弾いている時だった。
でたらめ気分でその半音低いGディミニッシュ・コード・トーンを弾き、しかもそれをG♯ディミニッシュ・コード・トーンと混ぜてみて使ってみたのだ(Ex-2)。
するとまさに宇宙遊泳してるような、得体の知れない感覚が全身を襲った!
演奏後、興奮気味にメンバーが語りかけてきた。“すげぇじゃんコンビニに行っちゃってたよ!”。コンビニ行った?? 意味不明。後日それは“コンディミを弾いてあっちの世界にイっちゃってた”という意味だと判明したのだが、何ですかそれ?
しかもディミニッシュ・コード・トーンと関係もありそうだし。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |