ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第22弾は、友人の曲でコード・アレンジを頼まれる、というひとコマ。ここでもやはりダイアトニック・コードの基礎知識が必要となってくる。
【シチュエーション22】
シンプルな曲を
おしゃれなコード・アレンジで変身させる。
現場の風景
- コード進行はC-F-C-Fと超シンプル。
- そこにオシャレなコード・アレンジを頼まれた。
- キーボーディストの友人に代理コードへの差し替えを提案された。
友人の持ってきた曲はEx-1のようにとてもシンプルなコード進行だった。
“このままでも気に入ってるんだけど、オシャレなコードに変えてやってみたいんだ。だからアレンジ頼むよ”。半ば強引に押し切られた形で、コードのアレンジに挑戦してみることになった。
適当にコードを変えて試行錯誤すること数日。しかしどうもうまくまとまらない。半ば諦めかけていたところで、突如お助けマンの顔が浮かんだ!
キーボーディストとしてセッション活動に忙しいK君は、コード・アレンジの仕事もたまにやっていると聞く。さっそく電話して、オシャレにアレンジしなければならない事情を話してみた。
“オシャレにかぁ。じゃあとりあえず、トニックやサブドミとかを代理で差し替えてみたら?”、“あのねK君、確かに俺はMG5というヘアトニックを使ってるけど……代理ってポマードとかに変えろと? オシャレというのはコードの話なんだけど、意味通じてる?”……数秒の沈黙が流れたあと、K君が言った。“四和音のダイアトニック・コードを覚えて、それからだね”。
その直後、電話はガチャッと切れた(Ex-2)。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |