宮脇流セッション・ギタリスト養成塾ブルース進行をモノにする 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾ブルース進行をモノにする

宮脇流セッション・ギタリスト養成塾
ブルース進行をモノにする

ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第24弾は、ブルース・ロック・バンドに加入したけど、思いの外うまくはまらない、というシチュエーションです。


【シチュエーション24】
メン募で見つけたブルース系ロック・バンドに加入したけど……。

現場の風景

  • 楽器店のメン募掲示板でバンドに加入。
  • ジャンルはオリジナルのブルース系ロック。
  • 教えられたコード進行はC – F – C – F – G – F – C – G”。

楽器店のメン募掲示板を見ていて、ふと1枚のチラシが目に入った。

“g急募! 当方vo、d、b。オリジナルのブルース系ロックで完全プロ指向。やる気のあるヤツ求む”。

バンド活動をしてみたいと常々思っていたので、さっそく連絡をとり、音合わせしてみることになった。スタジオに入りチューニングをしていると、メンバーのひとりが歩み寄ってきた。“これがうちらの曲のコード進行、ヨロシク”。“ C – F – C – F – G – F – C – G”と書いてある(Ex-1)。

ここ最近、ダイアトニック・コードや、C△7などの4和音を覚えたこともあって、3和音ばかりとはなんだかシンプル過ぎて笑ってしまう。

“好きにアレンジしていいから、ワイルドでヨロシク”と言われたので、理論を駆使してCコードはC△7、FコードはF△7、GコードはG7に変えることにする(Ex-2)。ベース&ドラムとシャウト系ボーカルがひと回し演奏したあと、いよいよギターが加わる! 

するとブルージィでワイルドな雰囲気の楽曲が、いきなりアダルトなシティ・ポップスに豹変したではないか? 

“また、連絡するね、お疲れ”。その後3ヵ月たったが、連絡はない。

ブルースにはブルースの定石があるのだが、それを知らずにメジャー7thなんかを弾いてしまったら、かなり痛い目に遭ってしまう。そんなブルース進行の掟を知りたい人は、今すぐYouTubeをチェック。

『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』

品種ムック
著者宮脇 俊郎(著)
仕様A4判
発売日2020.08.24
ISBN9784845635283